4トントラック2台分の本、軒下いっぱいに広がる瓦、100個以上の植木鉢…。これらは遺品・生前整理の仕事をしいてるお笑いコンビ・こじらせハスキーのドイツみちこさんが、これまでに片づけてきたモノのほんの一部。でもこれらは、決して特殊な話ではありません。仕事を7年続けるなかで見続けた、現場のリアルとは。
年齢を重ねると片づけが億劫になる

── ドイツみちこさんは芸人のお仕事と並行しながら、遺品整理のお仕事を約7年間されているそうですね。最近では遺品整理をお願いする人も多いそうですが、過酷な現場もあるのではないですか?
ドイツさん:孤独死された方のお家の遺品整理は大変なこともあります。ある現場では夏に死後1か月もご遺体が発見されず。運び出された直後の作業だったため、ニオイや虫がすごくて…。窓やドアがしまっていたため、行き場を失った大量の虫が室内の暑さで死んでいました。ご遺体の跡も残っていて、そこを飛び越えるようにして作業に徹していました。
モノが多くて依頼を受けることがほとんどですが、その量には毎回、驚かされます。一度、生前整理で目が悪くなった読書好きの方が集めた本を処分しに行ったのですが、4トントラック2台分の量になったこともありました。
── それはなかなか過酷な現場ですね。孤独死が昨今では問題になっていますが、その前段階である生前整理のお仕事もされているのですか?
ドイツさん:私の勤めている職場への依頼は遺品整理だけでなく、生前整理、片づけ、引っ越しなどさまざま。ただ、ほとんどの依頼者がモノの多さに困っていて、部屋の片づけができていません。
この仕事をしていて本当に思うのは、ちょっとずつでもいいから、モノの整理や片づけは日常的にするべきだということです。だいたいの人は年齢を重ねると片づけがさらに億劫になり、家はモノがどんどん溢れ返っていくばかり。
それに困ったご本人やお子さんなどのご家族から依頼が来ることがほとんどです。