40歳までに「肉体改造」をやってみたくて14キロ減

── 少し前に、ものすごい肉体改造を実践されていましたよね。何かきっかけが?

 

おたけさん:肉体改造を始めたのは39歳のときです。自分の中で40歳になるまでに1回やってみたいことだったんですよ。

 

ジャングルポケット・おたけ
コンテスト出場のために肉体改造。8か月で14キロほど落としたそう

── 14キロも痩せたとか。かなり食事も節制されたのでは。もともとお酒は飲まないほうですか?

 

おたけさん:めっちゃ飲みますよ。肉体改造中も飲んでいましたもん。ただ、筋トレにハマっていたのと、コンテストに出るという目標があったので、頑張れましたね。

 

結局ダイエットなんて、本当は誰にでもできると思うんです。要は「やる理由」があるかどうかなんですよね。痩せて綺麗になりたいという願望は、ほとんどの人が持ってる。でもみんな、今の自分に満足してないって、心から思ってないから。痩せたほうがもっとよくなるというのはあるかもしれないけど、それよりもおいしいものを食べたいという欲求が上回っちゃってるだけなんだと思います。

 

でも僕の場合は、コンテストに出るという目標があったので。その日にコンテントは絶対あるわけだから、そこから逆算して。痩せなかったりしたらそこで恥をかくだけだし、それは絶対に嫌だったので、目標に向かってただ必死にやっていましたね。今は戻っちゃいましたけど。

 

── ルックス変革に対してこだわりがあるとか、そういうわけではないのですか。

 

おたけさん:ルックスへのこだわりというよりは、やってみたいことのひとつ、という感じでした。肉体改造やったらどうなるんだろう、という興味があったから。1回その境地に到達するっていうことを、味わってみたいじゃないですか。それで、無我夢中にやってました。

 

── 今後、やりたいことは? 

 

おたけさん:なんだろうな…。今まで、お笑いじゃないことばっかり好きでやっていたので、お笑いをそこまで突き詰めてやってなかった気がしているんです。最近、2人になって、お笑いに再び気持ちがいっていて。芸人の僕がそんなこと言うのもおかしな話なんですけど。お笑いだけがすべてじゃない、というタイプだったので、違う分野に目がいっちゃってたところがあって。たくさんのやりたいことのうちのひとつがお笑いだったというか…。

 

でも今また、改めて「お笑い」に興味を持っています。それこそ今は、頑張らなきゃいけない時期だと思っているので。僕、追い込まれないとやらないタイプだったりもするので。やっぱり今は「お笑い」ですね。

 

PROFILE ジャングルポケット・おたけさん

1982年東京都生まれ。NSC東京校12期生。お笑いトリオ・ジャングルポケットとして、2007年にデビュー。『キングオブコント』では、2015年から2017年まで3年連続で決勝進出、2016年大会では準優勝を果たした。2023年には、実家が営むもんじゃ焼き屋「竹の子」の経営にも参加。2025年3月15日(土)には、東京・草月ホールにて、ジャングルポケット単独ライブ『HYDROGEN』を開催予定。

 

取材・文/松崎愛香 写真提供/ジャングルポケット・おたけ、吉本興業株式会社