「KINGくんとはライオン語で話しますよ」と語るプリンセス天功さん。昨年9月に生まれたホワイトライオンとの知られざる生活に迫ります。(全5回中の5回)

三毛猫の雄もいるんです。珍しいでしょ

プリンセス天功
ペットのホワイトライン・KINGくんの宇宙プロジェクト締結式

── プリンセス天功さんは、希少なペットをたくさん飼っていらっしゃる動物愛好家としても知られています。ブログでは、まるで子猫のようにじゃれて甘えるホワイトライオンの姿にビックリしました。あんなに懐くものなのですね。

 

天功さん:ホワイトライオンのKINGくんですね。昨年の9月に生まれた男の子なのですが、赤ちゃんのときから、哺乳瓶でミルクをあげて育ててきたので、ものすごくかわいいですよ。うちには、ほかにもたくさんの変わった動物たちがいるのですが、ラスベガスには、ホワイトタイガーやマウンテンライオン、サーバルキャットなどがいます。犬や猫たちもたくさんいるので、賑やかですね。ちなみに、三毛猫のオスもいるんですよ。オスの三毛猫が生まれる確率は3万分の1ともいわれているようです。珍しいでしょ。ちょっと自慢しちゃいました(笑)。

 

ただ、希少な動物たちを飼っていて大変なのは、病気になったら診られる先生が限られること。ホワイトライオンは、東京大学の動物医療センターでしか診られないのです。検査などがあるときは私が連れて行くのですが、この間も、病院内をリードにつないで歩かせていたら、注目の的でした。

 

── そうなるでしょうね(笑)。爪切りとか、どうされているのですか?

 

天功さん:爪はすぐに長くなるので、爪切りは別の先生のところでやってもらったりもします。犬や猫とは違って、爪も硬くて大きいので、一度にパチンと切るのでなく、ニッパーのようなもので、パチリパチリと山を削るような感じで切り、最後はやすりで仕上げるんです。KINGくんは、終始おとなしくいい子にしていますね。

 

── 穏やかですよね。ブログを見たら「お手」してました(笑)。

 

天功さん:皆さんびっくりされますね。自慢じゃないですけど、育て方がいいんです(笑)。同じ言葉を徹底的に使い続けて、意味を覚えてもらうようにして、「言葉」で育てています。ミルクを飲んでるときは同じ歌をずっと聞かせて育ててきたので、夢中になって遊んでいるときも、私が歌を歌いだすとビタッと遊ぶのやめて、「そうだ、ミルクの時間だ」という感じで、こちらに来てくれるんです。ほかに、ライオン語も使いますね。

 

── ライオン語…?

 

天功さん:ライオンの鳴き声をまねて、コミュニケーションをとるんです。同じ音がでると、お母さんだと思うみたいで、言うことをよく聞いてくれます。日本にいるときは、毎朝5時に起きてKINGくんと一緒に2時間くらい遊びます。車でうちの山に連れていって、リードをつけ、1㎞くらい猛ダッシュで一緒に走ったり、お散歩したり。

 

── 山も所有されているのですね。さすがに、その辺の公園というわけにはいかないですよね。

 

天功さん:公園に行くときもありますよ。もっと小さいときは、東京タワーを見せたり、神社にも連れていってお参りをしたり。その後で、銀座のカルティエに首輪を買いに行きました。さすがにライオン用はないので、「この子に合う首輪ください」と。でも、アッという間に大きくなって、もうその首輪は入らなくなっちゃいましたけど。

 

一緒に過ごしているときは、抱っこしてブラッシングしたり、言葉をかけたり、追っかけっこしたり。嬉しそうにはしゃぎながら3m向こうから飛びついてくるのですが、そのまま抱きとめると私が倒れちゃうので、KINGくんを空中でキャッチして一回転し、お相撲さんみたいに投げるんです。すると、大喜び。それを5回くらい繰りかえして(笑)。今、一番ハマっている遊びは、スケボーです。

 

── ホワイトライオンが、スケボーするんですか⁉

 

天功さん:上手ですよ。私が乗り方を何度も実演して、「こうやって滑るんだよ」と。裏側がどうなっているのかもちゃんと見せて、「タイヤがついているから、大丈夫でしょ」と。あとは、褒めて褒めて、褒めまくる。お利口さんね、愛しているよとか、ポジティブな言葉をたくさん投げかけて育てていますね。

 

猛獣使いの人たちに言わせると、物事を教えるときには、防御したり押さえつけたりして、行動で教えるらしいのですが、私がやっているのは「会話」なんです。何度も同じ言葉を使い続けることで、覚えてもらって、こちらの感情を読ませる。餌をご褒美にして行動させるということはいっさいやらないです。そういう条件反射ではなくて、言葉で理解してもらうということを、今、根気強くやっているところですね。注意するときは「ダメよ」と言えば、たいていやめてくれるので、甘噛みをしたり、爪を立てたこともいっさいなかったです。

 

── 褒めて、言葉で育てるんですね。普段、KING君は、どこで過ごしているんですか?

 

天功さん:お部屋でワンちゃんや猫ちゃんと一緒に放し飼いです。赤ちゃんのころから一緒に過ごしている子たちなので、仲良しですよ。食事は、まだミルクなのですが、そろそろミンチ肉とかに移行する時期ですね。赤ちゃんのころは、特に気温や湿度にも気を使って、哺乳瓶もミルトンで洗っていましたけれど(笑)、成長していくにつれて、私たち人間の環境に合わせるようにしています。