ミニマリストのおふみさんに、普段実践しているスマホの写真データの管理について教えてもらいました。スマートフォンで撮った写真がたくさん溜まっていてどう整理していいかわからない…そんな方はぜひ参考に!
データ整理にも片づけの考え方を
スマホには日々のお出かけや食べたもの、家族や友人の写真などがどんどん溜まっていきます。物理的な場所を取らないから、整理をつい先延ばしにしがちですが、データの容量が増えるといつかお金がかかる日がきます。クラウドにデータをアップロードしても容量が限界を迎えて月額課金が必要になったり、スマホのデータ容量の大きなものを買う必要が出て端末代が高くついたり。
また物理的な持ち物と同じように、持っていてもどこにあるかわからず必要なときに探し出せなかったら宝の持ち腐れです。データも持ち物同様にアクセスしやすく整理をする必要があります。
私はIT関係やアプリに詳しくありません。しかし、片づけの考え方を使って、誰でもできるごく簡単な方法でデータ整理をしています。今日はそんなお話をしたいと思います。
まず、簡単なことですが見落としがちなのが、ベストショットを残しそれ以外を削除すること。写真を撮るとき、フィルムと違ってデジタルだと何枚も似たようなショットを撮ることが多いと思います。そのときに、ベストショットだけを残し、それ以外は削除するようにします。これだけでも結構、データが軽くなる人は多いのでは。
収納容量がパンパンでもっと広い家に引っ越ししたい!と思っても、実は中身を見直してみると不要なものがたくさん紛れているというのはよくあること。不要なものを見つけ出して取り除く、という意識で見直すと持ち物もデータも軽くなります。
「データ整理の習慣づけ」と「検索性をあげるフォルダ分け」
そして片づけにおいて大事なのが、定期的に見直すこと。思い立ったときだけ取り組むのではムラがあり、気づいたときには膨大な数の不要なものが蓄積しがち。そうなると片づけに取りかかるのが面倒になり、ハードルが上がってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、行動とデータ見直しを結びつけること。たとえば私は、電車に乗ったらデータフォルダを見直すことにしています。
乗り換えまでの十数分など、タイムリミットが決まっているので、今だけやればいいのだと割りきって気軽に始められます。動画視聴などに比べてデータ整理というのは作業感が強く、没入感がないので乗り過ごししづらいのもいいです。
空き時間ができるとスマホを触って通知チェックやSNSチェックをしがちだと思います。私は電子レンジでご飯を温め始めたら洗濯物を畳む、と行動を結びつけているのですが、慣れてくると空き時間ができたときに何も考えずとも「この片づけをすればいい」と体が自動で動き出す感覚で片づけを習慣にできるのでおすすめです。
また、データ整理で行なっていることが、フォルダ分けして検索性を上げること。私はiPhoneユーザーなのですが、写真データはiCloudの「共有アルバム」にデータを移し、端末からはデータを消すようにしています。
持ち物は、ものの住所を決めると探し物をしなくて済みます。ここにあるとわかっていれば、必要なときにそこを見ればOK。検索性を高くしておくと探し物をする時間が節約できます。データも同様にアクセスしやすく管理しておくとストレスフリーです。
私は先述の「共有アルバム」を検索しやすいように分類していて、現在53個のフォルダがあります。
「買いたいもの」「買ったもの」「描きたいもの(絵の資料として撮影したものなど)」「絵の勉強」「(自分が見にいった)展示」など。それから推しコンテンツのジャンル別にもフォルダを用意。進行中の仕事のフォルダも用意して、参考資料などを案件別に保存しています。このフォルダのおかげで欲しい情報へのアクセスがしやすくなりました。
たとえば会話の中で見せたい画像があったときに、保存場所にサッとアクセスして見せることができます。仕事やプライベート問わず、見たいものにすぐアクセスできるのは快適です。
先述の分類のほかにも、家族の名前でフォルダ分けしたり、趣味別に分類してもいいと思います。iPhoneユーザー以外の方でも、その他のサービスを使って同様に検索性高くフォルダ管理をすることは可能だと思います。
持ち物と同じようにデータも見直してスッキリさせませんか?
PROFILE おふみさん
整理収納アドバイザー1級のイラストレーター。夫婦ふたり暮らし。汚部屋状態から一念発起、2014年からミニマリストに。電子書籍『 ミニマリストおふみの好きなものとの身軽な暮らし 』(主婦と生活社)が発売中。
文・イラスト/おふみ 構成/阿部祐子