数あるファミレスの中で独特なポジションに立つサイゼリヤ。お客としても店員としても深く関わってきたブロガー・いむやんさんのサイゼ愛。その納得の理由とは?
ランチもディナーも!週7で食べるほどハマって
サイゼリヤが好きすぎで、パート先を決めるときもサイゼリヤ一択と話す30代主婦「いむやん」さん。週5回の出勤日は昼休憩に毎回サイゼリヤのランチを食べるのはもちろん、さらに週2回も家族で食べに行くほどのハマりよう。
そんないむやんさんが、サイゼリヤの魅力を知ったのは高校生のとき。美味しさと安さに驚いたといいます。
「もともとチキンステーキが好きで、はじめてサイゼリヤで食事したときも『若鶏のディアボラ風』をオーダーしました。オリジナルの『野菜ペースト』と、にんにくのうまみと甘みをいかした醤油ベースの『ガルムソース』の組み合わせは、他のレストランにはない特別な味つけに思えました。
野菜ペーストのおかげでお肉がさっぱりして、ガルムソースのにんにくが食欲をそそりました。いくらでも食べられるようなクセになる味です。若鶏のディアボラ風とライスを注文しても600円代。高校生のおこづかいでも安心して食べることができ、友だちと遊ぶ際もよく利用するようになりました」
若鶏のディアボラ風との出会いで、安くて美味しいサイゼリヤという一般的なイメージを実体験。そのあともさまざまなメニューを知るにつれ、さらにお店の魅力にハマっていったそうです。
「サイゼでバイトしていた友だちが、従業員しか知らない裏メニューを教えてくれました。シナモンフォッカチオにミルクアイスをのせたものだったのですが、現在は『ジェラート&シナモンプチフォッカ』という名前でグランドメニューになっています。食べたときに、料理の組み合わせでこんなに美味しくなるのか!と衝撃を受けたのを、いまでも覚えています」
無料の調味料を使えば自分好みにアレンジし放題
大学生になってサイゼリヤでアルバイトを始めたいむやんさんは、メニューにのっているすべての料理がバランスよく美味しいことに感動。アルバイトの日は、早めに行って店内で食事をしてから働くほどでした。
「バイトがない日も家族で食事に行きました。とくに『小エビのサラダ』は家族全員のお気に入りで、家族4人で1人1皿、合計4皿も注文するほどです」
これほどまで食べ尽くすスタッフはいむやんさんだけのようですが、一緒に働く従業員もみんなサイゼリヤ好き。職場の仲間と好きなメニューやアレンジの話で、いつも盛り上がるそうです。
というのは、サイゼリヤの特徴のひとつである「さまざまな料理を自由にカスタマイズできるサービス」があるから。ドリンクバー近くの調味料コーナーに置いている調味料(無料)を使って味つけを変えたり、メニューを組み合わせてアレンジを楽しむことをお店としても推奨しているのだとか。
「サラダにドレッシングをかけないでピザやペペロンチーノにのせるのは、お昼休憩にひとりでランチを食べるときの定番です。食感がよくなり、ボリュームが増えて、野菜不足も解消できます」
サイゼリヤのアレンジは何百通りもあると話す、いむやんさん。年に4回、新メニューが出るたびにさまざまなアイデアが湧いてきて、早く試したくなるそうです。
値上げをしない企業努力にいまも感銘を受ける
そんなサイゼリヤが大好きないむやんさんは、サイゼリヤで正社員として働いていた期間が。就職では大学時代に中国へ留学した経験を活かしたいと考えていたそうですが、サイゼリヤも当時から中国進出しており、そこにも魅力を感じて新卒で入社しました。
お酒を飲めるようになり、ワインのクオリティの高さと値段の安さにも驚いたそう。そのころには友人・知人にサイゼリヤの布教活動をするほどでしたが、働くうちにもっと好きになったといいます。
「お客様への向き合い方がとても好きで、働くことを誇りに思っています。コロナや原料高があるなかで値上げしないことは、会社にとって世間から見える何倍も何十倍も大変だと思います。それでも極限までお客様の求める質・価格にこたえる努力をしているサイゼリヤという企業が大好きです」
ライフスタイルの変化に合わせて正社員からアルバイトに切り替えさせてくれたり、自分のペースで働かせてくれたりしたので、トータル8年も続けられたと振り返ります。
「いまはいったん辞めていますが、次にパートをするときも必ずサイゼリヤと決めています。安さが魅力のサイゼリヤですが、倍の値段でも満足のいく美味しさです」
PROFILE いむやんさん
高校生のときサイゼリヤではじめて食事をし、美味しさと安さに感動。大学1年生からサイゼリヤでアルバイトを開始。大学卒業後はサイゼリヤに新卒で就職。ライフステージにあわせて正社員からアルバイトに切り替え、計8年間、同社に勤務。ブログ「サイゼリヤ大好き主婦のうまいもん日記」でサイゼリヤを中心とした外食の記録を発信。
取材・文/清宮あやこ 画像提供/いむやん