イラストレーターのブーチカさんがTwitterに投稿した漫画「別に子どもなんて好きじゃなかった」が話題になっています。
育児に奮闘も「この8年間、何をしていたっけ」
もともと、子ども好きというわけでもなく、接し方など到底想像ができなかったというブーチカさん。結婚し出産したときも、子どもを産んだことを人から祝われるのがどこか不思議な感覚だったといいます。
小さなわが子は何もできなかったのにあっという間にいろんなことができるようになり、3年後には妹も誕生。けんかしながらも毎日楽しそうで、小さな力を合わせては、もっといろいろなことができるように成長していきます。
そして小学生になった2人。手をつなぎ、振り返ることなく登校していく姿を見て、ブーチカさんは突然「この8年間、何をしていたっけ」と寂しくなってしまったそうです。
産前はズボラで適当な人間だったのに気づけば…
ブーチカさんの家では、子どもが生まれてからというもの、折り紙や工作を一緒にたくさんやって、壁には子どもの作品だらけ。産前はズボラで適当な人間だったのに、子どもと一緒に寝て起きて、今では生活リズムをつくる人間になったそう。
まだまだ続く子育てに自分も育てながら成長していきたい、子どもたちが大人になるまで見守りたいと改めて思ったというブーチカさん。そんな気持ちを漫画にしてTwitterに投稿したところ、またたく間に共感の声が集まりました。
「泣ける…大変な毎日だけど、また出産からやり直したいって思うんだろうな。この子のこの瞬間は今しかないから、噛み締めよう」
など、子育て真っただ中の人からの声のほか、
「うちの子たちはもうアラサーで私はアラ還だけど、同じ気持ちに共感しかない。めっちゃ忙しくて大変で泣きながら育てたのに楽しかった思い出ばかりを思い出してしまう」
など、子育てを終えた先輩ママからの正直な気持ちも寄せられました。
「今回の投稿を多くの人が読んでくださり、共感してくれる方のコメントを見て、私も改めて今を大事にしたいなと思う機会となり本当にありがたいなと思いました。成長していくわが子を見守りながら、子どもがする話や興味を持つことに丁寧に耳を傾けようと思います」
いつの間にか母となり、子どもが成長すると同時に親としても成長させてもらい、手探りの子育て期を夢中で過ごしてきた人たちが、今の自分を漫画に照らし合わせて「ハッ」とさせられた人も多かったのではないでしょうか。
PROFILE ブーチカさん
イラストレーター。2014年生まれの息子と2017年生まれの娘を持つママ。日常の出来事や子育て中のエピソードを漫画にしてTwitter(@booooochika)やInstagram(@mcmcmc0v0)で発信中。
取材・文/加藤文惠 画像提供/ブーチカ