「いわゆる、ととのい、とはなんですか?」サウナを愛するタレントの清水みさとさん。なぜ毎日サウナに通いたくなるのか。サウナはどんな変化をもたらすのか。(全3回中の2回)

好きが仕事になった瞬間

── サウナが好きになったきっかけは?

 

清水さん:大学生のとき、スポーツジムのお風呂で仲良くなったおばちゃんたちが、みんなでサウナに入って行くのを見て、私も入ってみたんです。気づけばすっかりハマっていました。

 

── サウナ好きがお仕事にも繋がっていきましたね。

 

清水さん:当時、仕事でインタビューを受けた際、「ハマっているものは何ですか?」と聞かれて、「サウナに通うのが好きです」と答えたんです。

 

それがきっかけで、サウナについて描いた漫画『サ道』が人気の漫画家・タナカカツキさんと対談のお話をいただきました。カツキさんとのサウナ対談で「友達と遊ぶ時間があったらサウナに行く」など、共感することが多く、すごく楽しかったですね。

 

対談のなかでカツキさんが「これからはサウナがブームになるから。サウナに関する資格を取っておくといいよ」と言ってくださり、「サウナスパ健康アドバイザー」の資格を教えてくれました。「サウナスパ健康アドバイザー」は、サウナやお風呂への基本的な入り方や、どのように健康になれるのか?など、『お風呂やサウナで健康になる秘訣』について学ぶ資格ですね。

 

── サウナは、最近では女性にも人気だそうですね。

 

清水さん:女性も増えてきたかもしれませんね。「サウナってどうやってはいったらいいですか?」と、ときどき聞かれることがありますが、難しく考える必要はまったくないのかなって思います。

 

タオルは湯船につけないとか、髪が長い場合はアップにするとか、基本的なマナーだけで大丈夫。あとは、サウナに入って体が熱くなってきたら、水風呂に入って、水風呂から出たら、浴室内に設置してある椅子に座ってふぅーとひと息つく。

気持ちのスイッチを切り替える

カンデオホテルズ熊本新市街にて

── よくサウナ好きな人たちが「ととのう」という言葉を使っていますが、清水さんはどう思いますか?

 

清水さん:「ととのう」という意味は人それぞれだと思いますが、私は単純に「気持ちよくなる」ぐらいの意味でいいのかなと思います。

 

サウナに入ると汗がたくさん出てきますよね。汗と一緒に自分のなかにあるモヤモヤした気持ちが一緒に洗い流されて、サウナを出たあとは「ひと皮めくれた!」と思うくらい、気持ちがスッキリします。モヤモヤしたり悩んだりする時間も大事だと思います。でも、悩みにとらわれすぎてしまうのはもったいない気がするし、サウナに入ることで、1回スイッチを切り替えるきっかけにしていますね。

 

── ただ、考え事の途中でも、サウナの暑さで早めに出たくなったりすることも?

 

清水さん:考えすぎ防止にも役立ちます(笑)。

ときにはサウナで孤独を味わって

サウナの収録前に一枚

── サウナと言えば、最近は個室サウナが人気なようですね。

 

清水さん:以前は、銭湯などの一角にあるサウナが一般的でしたが、最近は貸し切りタイプとしてのサウナも人気ですね。銭湯などについている公共のサウナは、銭湯代とは別に数百円払って入る感じですが、プライベートなサウナは1人5000円ほどします。

 

私は、個室サウナは特別な日に入っています。お気に入りの化粧水や乳液、シャンプーなどを用意して、ときどき、音楽が流せるスピーカーなどもお供に、サウナを思いっきり楽しみます。

 

── 自分だけのプライベート空間ですね!

 

清水さん:私がもともとサウナにハマったきっかけは、サウナに集まるおばちゃんたちとつづきの話をしたかったからですが、個別のサウナもこれはこれでとてもいいなって。一人でサウナに入って、一人の時間を楽しんだり、ときには孤独を味わってみたり。公共のサウナと個室サウナ、どちらも合わせて使って楽しめたらいいなと思います。

 

PROFILE 清水みさとさん

女優。タレント。日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」のモデル、ラジオ「清水みさとの、サウナいこ?」(AuDee/JFN全国21局ネット)のパーソナリティー。著書『サウナのぷりンセス』(トラツグミ出版)など。

 

取材・文/間野由利子