かつて100着以上の服を持っていたというミニマリストのおふみさん。服がクローゼットに収まりきらず、複数の部屋の収納に分散しても溢れるほどだったそうです。

「検索性が低い」収納が服を増やす原因に

服の枚数が多かった当時は持っている服がどこにあるか見つけられず、着たいと思ったコーディネートをあきらめることがよくありました。なんなら同じような服を買いたして、あとから探していたものが出てくる、なんてこともよく起こっていて、検索性が低いことが服が増えていく原因になっていました。

 

服の数を減らした今はワンシーズン10着前後で生活しています。クローゼット代わりに使っている押し入れの中にすべて収まるように。目的の服がすぐに取り出せるようになって、身支度がストレスフリーになりました。

 

今回は、検索性をあげて使い勝手をよくするための収納の工夫についてお話ししたいと思います。

使用頻度別にオンシーズンとオフシーズンの住所を決める

現在、押し入れの左半分を私のクローゼットとして使用しています。上段にはスタンド式のハンガーラックを置いて、オンシーズンのよそゆき着をハンガーに吊るして収納しています。そのラックの奥は棚になっており、そこにIKEAの取手付き不織布ケース「SKUBB(スクッブ)ボックス」を置いて、オフシーズン衣類を畳んで保管しています。

 

使用頻度別にものの住所を決めており、押し入れの奥行きがあるわが家の場合は手前にオンシーズン、奥にオフシーズンの服を配置しています。クローゼットなど奥行きが浅い場合は、腰から首くらいまでの立って届く位置にオンシーズンの服を、棚の上など高い位置などにオフシーズンの服を配置するなど、高さで使用頻度別に住所を決めるのも良いでしょう。

衣類は立てて収納し、検索性UP

下段には衣装ケースを置いて、肌着や寝巻き、下着や靴下、ニットなどを収納しています。この衣装ケースは無印良品の「ポリプロピレン衣装ケース」で2段重ねて使用しています。このケースの中に、同じく無印良品の不織布ケースを3つ並べて入れて、衣類を分類して探しやすくしています。

収納しているものは、左から寝巻き、靴下・タイツ、下着とインナーです。キャミソールやタンクトップなどのインナーや寝巻きのTシャツなどは、ロール状に畳んで立てて収納しています。重ねずに立てて収納することで、ひと目で目的のものを見つけられるので検索性がぐっと上がります。

バッグは吊るして風通しよく

バッグは押し入れ上段の服を吊るしているハンガーラックに一緒に収納しています。S字フックと、ニトリの「ベルトハンガー」という四つ叉(よつまた)のフックがついたものを使って、持ち手を掛けて収納しています。

 

バッグを取り出すのは出かける寸前の慌ただしいタイミング。押し入れを開けてすぐに取り出せる左側に寄せて吊るしています。服とバッグの数を少なく保つことで吊るしたもの同士が擦れ合わないようにして、風通しよくしています。

 

特段お手入れに気をかけていませんが、これまでに革製品もカビたりしたことはなく、コンディション良好に保てています。持ち手が傷むのが気になる方は、不織布などで仕切られたバッグ用の吊り下げ収納にしまうのもおすすめです。

ぎゅうぎゅうにものが詰まっていた頃は、もの同士が擦れ合ってしまい取り出すだけで生地を傷めていました。余計なものまで引き連れてきてしまうので、ただものを出し入れするだけでストレスを感じるほどでした。

 

物量を減らして風通しをよくし、収納の工夫をしたことで、ものを傷めることなく、探し物もなくなり、朝の支度がストレスフリーになりました。ライフステージによって持ち物は変わっていくので、その時々に合わせて使いやすい収納を試していきたいと思います。

 

文・イラスト/おふみ 構成/阿部祐子