私服を制服化しているミニマリストのおふみさんにとって、コーデに欠かせないのがアクセサリーです。その楽しみ方や収納の方法とは?
色味や細さを変えて自由に楽しむ
私は1シーズン10着前後で暮らしています。服は数を絞っていますが、アクセサリー使いで印象は変えられます。
保管場所も取らないので、身軽さとおしゃれを両立させたい方の強い味方だと思っています。
旅行の場合も、持って行く服は最小限にして同じアイテムを着回しするようにしていますが、アクセサリーはかさばらないのでいくつか持参してコーデのアクセントにしています。ひとつふたつ増やしても荷物の総量はほとんど変わりません。
アクセサリーで悩むのが、地金の色です。
私は、パーソナルカラー診断ではゴールドが似合うと言われたけれど、顔パーツ診断ではシルバーが似合うと言われました。
もういったい何を選べばいいのか!?と混乱しましたが、ここは素直に自分の好きな色を選ぶことに。ゴールドとシルバーのどちらも愛用しています。
地金の色は統一してつけるのが主流だったころもあるようですが、今はミックスして使う人も多くなり、ミックス使いを楽しんでいます。
指輪に関しては、やや太めのリング×同じ色味で細めのリングを用意しておき、指を1本あけてつけるのが好きです。
太めの指輪を単体でつけるよりもこなれた感じがして、手全体の統一感が出るように思います。
アクセサリーの収納はアクリルケースで
アクセサリーの所持数は無印良品のアクリルケースひとつ分を上限と決めていて、無限に増殖するのを防いでいます。
「重なるアクリルケース2段」の上段には「重なるベロアケース格子」を入れてイヤリング類を、下段には「重なるベロアケース縦」を入れてブレスレットやバングル、大きめのイヤリングなどを収納しています。
年を経て重ねて変わったアクセサリーの選び方
33歳になった2022年は、ジュエリー元年でした。
ひと粒ダイヤのネックレスを除き、それまで持っていたのは安価なアクセサリーばかりでした。
ちなみに、「アクセサリー」は使用素材に制限なく、装身具を総称して呼び、「ジュエリー」は金、銀、プラチナといった貴金属類や、天然の宝石など希少価値の高い素材を使用した装身具のことだそうです。
私が持っているアクセサリーはどれもメッキ加工のものばかりだったので、数年使うとはげてきてしまっていました。
せっかく気に入ったものなのに、モノの寿命が先に来てお別れしなければならないのが寂しいと感じていました。
K18やプラチナなどのジュエリーであれば、自分の寿命より長いくらいです。親しい人に譲ることができるほどモノとして堅牢なところに惹かれるようになりました。
実際、祖母から3代に渡って譲り受けたジュエリーを愛用している話もよく耳にします。そんな風に質のいいものを長く愛したいと思うようになりました。
また、昨年は金の価格上昇に伴い各社ジュエリーの値上げラッシュでした。
これまでは投資信託や債権などへ投資をしてきましたが、ふと「ジュエリーも身につけられる資産なのでは」と気づきました。
そもそも婚約指輪などのジュエリーは、万が一の財産的な意味合いもありますよね。そう考えたら、投資先のひとつとしてジュエリーという選択肢もありなのではないかと思いました。
しかし、私の場合はすべてのアイテムをジュエリーにするのは現実的ではありません。
耳にピアス穴があいておらずイヤリング派なので、落とすリスクのあるジュエリーを持つのは厳しいです。つけているとハラハラしそうですしね。なので、耳周りは引き続き、ジュエリー以外のアクセサリーを愛用することに。
また、つけているときに視界に入るかどうかも重要視しました。私は仕事中にPCかiPadを使うことが多いので、手元がつねに視界に入ります。
爪が綺麗に手入れされていると視界に入るたびにテンションが上がりますが、ジュエリーも同様です。
今は、指輪やブレスレットを中心にジュエリーに移行し、ジュエリーとプチプラアクセサリーを併用しています。
何もかも上質なものをそろえればいいかというとそういうわけではなく、自分の暮らし方に合ったものを持つのがいいと感じています。自分にとっていいと思うものを少しずつ、そんな楽しみ方をしています。
文・イラスト/おふみ 構成/阿部祐子