フジテレビアナウンサーの山﨑アナ。一時期、「めざましテレビ」「ノンストップ!」というフジテレビの朝の情報番組を2つ同時期に担当し、多忙を極めた時期もあったと語ります。生放送、情報番組、予定調和にいかない局面で、どのように本番に望んでいたのでしょうか。4代目メインキャスターに就任した「Mr.サンデー」への思いは。(全5回中の5回)
朝の情報番組を1日2本担当
── 山﨑さんはこれまで13年近くアナウンサーとして第一線で活躍してきました。なかでも大変だった時期はありますか?
山﨑さん:入社3年目に2つの情報番組を担当することになったときでしょうか。最初は平日2日に「めざましテレビ」、土曜日に「めざましどようび」を担当していましたが、途中から平日の早朝は「めざましテレビ」に出演し、同じく平日の午前中は「ノンストップ!」に出演することになりました。
── 具体的には、どんなスケジュールで動いていたのでしょうか?
山﨑さん:朝4時にフジテレビ本社に出社して、打ち合わせをして本番を迎えます。「めざましテレビ」の放送が終わったら、すぐに「ノンストップ!」のスタジオへ。生放送から生放送へ、すぐに次の番組へ頭を切り替える必要がありました。
── どうやって切り替えていたのですか?
山﨑さん:ちょうど同じころに、生田竜聖アナも2つの番組を掛け持ちしていたので、2人で会社の廊下を歩きながら少し喋って、頭を切り替えていたと思います。
手書きのメモだけで30分!
── 山﨑さんは2018年から3年間、「情報プレゼンター とくダネ!」でMCを担当されました。長年続いた人気番組ですし、生放送のプレッシャーも凄そうです。
山﨑さん:事前に打ち合わせをした内容が、本番直前になって変更になることも珍しくなかったので、毎日緊張の連続でした。
放送が始まる前に「今日はこれでいきましょう」という打ち合わせをしても、直前になって「こっちに差し替えて」ということもしょっちゅう。本番中に変わることもありますし。
── 本番で使う予定だった説明用のボードが、本番では使えなかったこともあったそうですね。
山﨑さん:本番直前になって「ボードは使わないほうがわかりやすいだろう」という意見が出たんです。急遽ボードを置かずに、口頭だけで話の内容を説明することになりましたが、内心ヒヤヒヤ…。しかも生放送ですし、絶対に間違えられない。
ボードの代わりに私が書いた殴り書きのメモだけを頼りに、どうにか企画の30分を放送することができましたが、その日の放送が終わると、ホッと胸をなでおろしたことは今でも覚えています。
ただ、そうやって予想外のことにもどんどん対応していくと、臨機応変に対応する力がつきました。それに、かなり多忙な時期も過ごしましたが、場数を踏めた経験は何よりありがたいと思っています。今はもう怖いもの無しです(笑)。