仕事に家事に子育てに、日々邁進するイラストレーターの横峰沙弥香さん。自宅が仕事場だからこその楽しみや苦労、仕事を捗らせる工夫などを、ちょっと笑えて癒やされるイラストとともに紹介します。今回は「ものすごく忙しいときの家事の工夫」について。ワンオペで余裕がなくなってきたときの“とっておきの方法”を教えてもらいました。
「片づける気力がない…」というヤバいサインに気づいたら
退院した夫が自宅療養に戻ってそろそろ1か月になります。
自宅にいるとはいえ、痛みの残る身体ではひたすらに休むことしかできないので、仕事の合間に家のことや送り迎えを私がほぼ1人でこなす日々がしばらく続きましたが、それでもやっぱり夫が家にいてくれる安心感ったらありません。毎日パパが家にいることで子どもたちも嬉しそう。
今回は2度目の手術ですし、入院中は九州から母が手伝いに来てくれていたこともあって
精神的に少し余裕が持てていたように思います。
とはいえ母が戻ってしまってからしばらくの間は完全なワンオペが続き、そうなると少しずつ心が不安に蝕まれてくるんですね。
前回は心療内科のお世話にもなったけれど、今はそれほどでもない。でもなんだかモヤモヤするなあ…というときに私が頼るのが、家事代行のスポットサービスです。
なんとなくメンタルが病んできたサインって人それぞれあると思うのですが、私の場合それは「部屋が散らかり始めること」。
片づけが大好きでいつもどこか拭いている私にその気力がなくなってくると、あとはドミノ倒し。破滅への入口です。そうなる前にエイヤっと家事代行を頼む割りきりが大事。
プロの手で完璧に片づけられた部屋のなかにいると、驚くほど心が落ち着いて頭がスッキリするので、イライラも消え必然的に子どもたちと私との間に流れる空気も穏やかになります。
プロに片づけてもらうってなんて素晴らしいんだ。
そういう「本当に困ったときの“自分の機嫌の取り方”」をいくつかストックできていると、しんどいときにうまく乗りきれる。
どんな状況からも学ぶことってたくさんあるなあ。
文・イラスト/横峰沙弥香