今年1月、長男の「やさまるくん」を出産した、タレントのやしろ優さん。家族やマネージャーなどの支えもあり、産後2か月で仕事に復帰しました。ロケ先に子どもを連れていったりしながら、芸人仲間から驚かれるほど、自分らしく育児と仕事を楽しんでいます。落ち込みがちな産後を、マイペースに楽しむ秘訣を伺いました。

“2りきみ”で生まれた大安産

── 産後2か月で仕事に復帰したそうですね。

 

やしろさん:そうですね。1か月検診が終わってすぐ復帰しました。産後から1か月間は実家にいたんですけど、マネージャーさんから「いつから仕事復帰できる?」と聞かれて、私自身ものすごく元気だったので「いつでも全然いけますよ」って感じで。

 

ただ、うちの母から「お願いだから1か月間は動かないで。今は大丈夫でも後々ガタが来るから」と言われて、しょうがなく実家に閉じこもって、ラプンツェルみたいな気持ちでした(笑)。

 

── 産後1か月は、体も心もボロボロになりがちですもんね。やしろさんはどうしてそんなに元気だったんですか?

 

やしろさん:大安産だったんです。破水して2時間で生まれたんですよ。“2りきみ”で生まれたんです。

 

── イモトアヤコさんのラジオでも、やしろさんの“2りきみ”エピソードが紹介されていましたね。

 

やしろさん:そうなんです(笑)。出産がラクだったからなのかもしれないですけど、入院中からピンピンしてて、産後もすぐに歩けました。

 

だけど、うちの母が「出産すると気持ちがハイになるし、アドレナリンも出るから無理して働かれても困る」って言ってくれて。

 

それで、1か月検診が終わって、外に出られるタイミングで復帰しました。

 

やしろ優
この日の取材も「やさまるくん」が一緒。連れてくるのは「母ちゃんの仕事を知ってほしい」という思いもあるそうです

── 今日の取材もやさまるくんと一緒ですが、基本的には保育園に預けないスタイルなんですね。

 

やしろさん:そうですね。マネージャーさんが現場にいてくれて、撮影がスタジオとか室内のときは現場に連れていったりしています。

 

あとは、自宅や実家で、旦那さんやうちのお母さんに見てもらったりという形が多いですね。

「母ちゃんはこういう仕事をしているんだぞ」と知ってほしい

── お仕事との両立は、いかがですか?

 

やしろさん:自分ひとりの問題ではなくなった、というか。私が仕事に入ると誰かに見てもらわなきゃいけないですし、現場に連れていったら連れていったで、子どもが泣いちゃって迷惑がかかることもあるので…。

 

私的には申し訳ないなと思っているんですけど、もうそこは割りきって、「甘えさせてもらおう」という気持ちでいろんな人に頼っちゃっていますね。

 

やしろ優
「全然落ち込まないんです」というやしろ優さん。すごい…!

── 保育園に預けて復帰する選択肢もあったと思いますが、同伴しながら仕事復帰しようと思われたのはどうしてでしょうか?

 

やしろさん:私の仕事上、収録が朝早くて夜遅いこともあるので、その時間帯で保育園に預けて迎えに行くというのが「合ってないな」と思ったのもあります。

 

あとは、ありがたいことに、現場に連れていける環境があるので「母ちゃんはこういう仕事をしてるんだぞ」と、知ってもらいたくて連れていっているのもありますね。

 

ただ、最近は人見知りが始まっちゃって、ああいうふうに(取材当日もご機嫌ナナメ)ぎゃん泣きすることもあるので、そろそろ家に置いていかなきゃいけないなとは思ってますね。

 

── 先のイモトさんのラジオでも「やしろさんはハートが強い。産後うつとも無縁でベビースイミングにも連れていっている」というエピソードが紹介されていました。なぜ元気でいられるんですか?

 

やしろさん:なんででしょうね?夜泣きがひどくても、私的には「赤ちゃんだから、そんなもんだろうな」という感じでなんですよね。

 

多分、皆さんもそう思っていると思うんですが、赤ちゃんに振り回されるのは覚悟のうえだったので。

 

妹にもしょっちゅう「本当にひとり目?もう5人くらい生んでるでしょ」って言われるんです(笑)。子どもが泣いてても、私は全然、慌ててないみたいで。

 

あんまり自分のペースを崩さずにやっているだけなんですけどね。

子どもが泣いても「こんなもんだろう」

── やしろさんのYouTubeでも、新幹線でロケ先の名古屋まで、やさまるくんを連れていく動画がありますよね。コメント欄を見ていたら「赤ちゃんを連れて新幹線に乗って良いんだと勇気をもらえました」ってコメントがありました。やしろさんの堂々とした姿勢が人に勇気を与えるんだと思います。

 

やしろさん:ありがとうございます。そうかもしれないですね。

 

名古屋から東京まで、ずっと新幹線の踊り場に立ちっぱなしで、子どもをあやしているときもありますけど「こんなもんだろう」という感じですね。

 

やしろ優
ロケ先まで長男「やさまる」くんと一緒に新幹線に乗ることも多いという、やしろ優さん(本人提供)

もともと保育士とか幼稚園教諭の免許を持っていて、子どもと過ごすのが夢だったんです。子どもがいないときから、家を幼稚園みたいなテイストで飾ったりして。

 

今、その夢が叶っているというのがあるのかな、とは思います。

 

── これから成長して活発に動くようになってくると、また違った対応が必要になるのかもしれませんね。

 

やしろさん:そうなんです。今家でも目を離せない状態になってきたので…。「静かだな」と思ったら、なんかとんでもないものを口に入れていたり、とかするじゃないですか。

 

だから、以前よりは現場に連れてくることは減ってきていますね。

 

チャイルドシートも、前はひとりで静かに乗ってくれてたんですけど、最近はチャイルドシートも嫌がるようになってきて。

 

もう少しお話がわかるようになってくれれば、「どこに行くために乗るのか」「これから楽しいことが待ってるよ」とか伝えられるようになるといいんですが、まだ0歳なので…。

 

最近は子どもの成長に合わせて、こちらの行動も変わってきていますね。

 

── お子さんと接するときに心がけていることはありますか?

 

やしろさん:言葉は抑揚をつけて語り掛けるようにしていますね。赤ちゃん言葉は使わずにしゃべったり。

 

あとは、生まれたばかりのときから、寝る前は絵本を読むようにしています。

 

やしろ優
もともと子ども好きで、保育士や幼稚園教諭、ベビーシッターの資格を持つやしろ優さん

 

PROFILE やしろ優さん

1987年生まれ。短大で保育士などの資格を取得後、お笑いの道へ。倖田來未や芦田愛菜のモノマネでブレイク。2016年に結婚、2022年1月に第一子出産。

 

取材・文/市岡ひかり 撮影/植田真紗美