これから小学校にお子さんが入学するママ・パパは、子供の授業参観や運動会などの行事にはできるだけ参加したいことでしょう。しかし会社勤めをしている人にとって、平日に行われる行事にすべて参加するのは難しいもの。年間を通じていろいろな参観や保護者参加の行事がある中で、「学級懇談会」「保護者懇談会」って何をするの?必ず参加しないといけない?と疑問に思っている方もいるのでは。そこで今回は、小学校の懇談会の内容や参加率、参加した場合のメリットなどを解説します。
小学校の懇談会の内容は?
現在コロナ禍で変則的になっているところもありますが、多くの小学校では授業参観や発表会などの行事が月1回程度行われ、学期末には授業参観に続き担任と保護者での学級懇談会が行われることが多いです。
学校によっては、個人懇談や家庭訪問のある学期のクラス単位の懇談は省くことがあります。
懇談会の内容は時期により異なりますが、大きく分けて次のようなものです。
- 情報共有…担任の先生が学習内容や大きな行事の説明をしたり、子供たちのようすをスライドなどで見せてくれます
- 自己紹介…保護者が自己紹介をします
- テーマトーク…担任の先生が「夏休みの過ごし方」「スマホは持たせる?」といったお題を出し、保護者がそれについて話し合います
- 役員決め…年度最初の懇談では、昨年度役員の保護者などが主導となりPTA役員を選定することがあります
懇談会は毎回行くべき?参加率はどの程度なのか
できれば参加したいと思いつつ、懇談は直接子どもの様子を見るわけではないので、限られた仕事の休みを充てるのは難しい…というママ・パパもいるのではないでしょうか。
「多くの人が参加しているのなら、自分も行っておかないと」と思う人もいるかもしれません。
本来は、他の人にかかわらず自分で決めれば良いのですが、やはり参加(出席)率は気になりますよね。しかし保護者の懇談会の参加率は、公立か私立か、地域などでかなり異なります。
一般的には公立よりも私立の方が参加率が高めだといわれています。また同じ小学校でも、学校での子どものようすを知っておきたいからか1年生は参加人数が多めです。高学年になるに従って働きに出る保護者も増えて参加人数は少なくなり、6年生にもなると、特別な行事がなければ教室には数人だけ…という光景を見ることも。
ただし年度初めの役員決めの時だけは、全学年、高い参加率となるようです。
もし仕事で出席できなくても勝手に役員を押し付けられることはないはずですが、逆に「低学年のうちに役員を済ませておきたい」と考え、立候補するために参加するという人もいます。
懇談会に出ない理由と、出ておくメリットは?
参観には出席しても、その後の懇談には出ないという人は少なくありません。
理由は以下のようなものが挙げられます。
- 子どもは毎日楽しそうに学校に行っているので、様子を聞かなくても大丈夫
- 習い事の時間と重なるため、送迎等で出席できない
- 下の子の園のお迎えがある
- なかなか平日に休めないので、役場の手続きなどを済ませたい
逆に「よく出席する」という人に、懇談会に参加するメリットはどのようなものがあるのか聞いてみました。
「うちは職場近くの保育園に通っていたので、小学校でよく遊ぶお友達の保護者の顔がまったくわからないんです。お家にお邪魔することもあるので、一度お礼を言ったり、失礼なことをしていないか聞いたりしたくて。最近は名簿も非公開なので、クラス替えで新しいお友達ができたら、もしもの時のために懇談で親御さんに電話番号を渡したりもします」(Mさん・3年生の女の子のママ)
「うちの子は自分の気持ちを言葉で説明するのが下手で、ときどきお友達とケンカになってしまうことがありますが、家ではいつも大好きな友達の話をしてくれています。以前に懇談会で先生が、お子さんのいいところを発表して下さい!というお題を出したときは、息子なりにせいいっぱい仲良くしようと頑張っていることを伝えました」(Fさん・1年生の男の子のママ)
「仕事と家の往復なので、子どもの勉強のことやスマホのことなどで悩んだときは、他のご家庭ではどうしてるのかな…とよく思います。懇談の時には色々な意見を聞けるので、うちだけじゃないんだと安心したり、意外とみんな気にしていないのねとさじ加減が分かったり」(Yさん・5年生の女の子のママ)
おわりに
筆者は子供たちが小学校の頃は比較的よく懇談に参加していましたが、やはり高学年になると参加者は減っていく傾向でした。
そんな時も、担任の先生から意外なわが子のエピソードが聞けたり、今回のアンケートにもあったように「反抗期で態度が悪いと思っていたけど、みんな家ではけっこう同じかも」とホッとしたり、よかったことは色々ありました。
育児中は他にも何かと休む用事が多いため、毎回の参加は難しいかと思いますが、ママだけでなくパパもぜひ、うまくタイミングを合わせてたまには懇談会に参加してみてはいかがでしょうか。
文/高谷みえこ