2021年8月に第一子を出産されたお笑い芸人・たんぽぽの白鳥久美子さん。「1年、あっという間だった」と語る白鳥さんですが、家族が増えたことによって夫婦の間にどんな変化があったのでしょうか。お話を聞きました。

教えてないのに「eggポーズ」をずっとやってる

── 出産されてから1年、振り返ってみていかがですか?

 

白鳥さん:
生活は激変しましたけど、1年、あっという間ですね。「大変だ、大変だ」を繰り返していたら、1歳になっていた、みたいな感じです。

 

── 最近、特にお子さんのかわいいな、と思うところを教えていただきたいです。

 

白鳥さん:
産まれて7~8か月が経ったぐらいからですかね。ちょっとコミュニケーションが取れるようになってきたんです。あやしたら笑うとか、「いらね!」って物を投げたり、感情が出てくるようになって。よくわからない生き物だな、と思っていたのが、人間になっている最中なんですよね。コミュニケーションが図れるようになってから、すごく面白くなりました。

 

── 仕草もかわいかったり?

 

白鳥さん:
そうですね。eggポーズみたいに(雑誌「egg」から流行ったポーズ)を教えてないのに、ずっとやってるんですよ。両手のひらを前に出して。

 

怒るときは握りこぶしを作って「んんー!」って言いながら顔を真っ赤にして怒るので、そういうところもかわいいな、と思います。

好き勝手生きてきた芸人同士が結婚したら

笑顔で子育てについて語る白鳥さん

── ご夫婦の育児分担はいかがですか?

 

白鳥さん:
夫がお風呂入れたり、ご飯を食べさせたり、というのは必ずやってくれます。あと、保育園の送り迎えもしてくれてます。私はご飯を作ったり、掃除や洗濯をしたり。

 

── お子さんが生まれてから、夫婦の関係性は変わりましたか?

 

白鳥さん:
どっちも芸人で、結婚してからも好き勝手に生きてきた2人がやっぱり子ども中心になったので、家族のことは考えるようになりましたね。子どものスケジュールに合わせて、私たちがスケジュールを組むようになったのが、いちばん変わった点です。

 

あと、子どもが生まれてからケンカが増えましたね。

 

── テレビで拝見していると、すごく仲が良い印象がありました。

 

白鳥さん:
それはね、いいように切り取っていただいていたからだと思うんですよ(笑)。

 

私も産後、ホルモンバランスが悪かったみたいで、些細なことでイライラが止まらなくて。咀嚼音が気になるとか、なんでそんなにでかい音で氷を入れるんだとか、もう本当、そんなことです。音関係がすっごくムカついちゃって。

 

なんなんでしょうね、あれは。昔はかわいいと思っていたはずなのに、そこはムカついてしょうがない。

家族が増えて生活も激変しました

── それはちょっと、わかる気がします(笑)。逆にいいところだな、と改めて発見されたことはありますか?

 

白鳥さん:
基本、能天気なんですよね。

 

初めての育児なので、いろいろ本も読んで、私は教科書通りにやらなきゃいけないんじゃないか、とかいろいろ考えていたんですけど、旦那さんはわりと「大丈夫だよ」とか「今できなくても、あとでできるようになるよ」とか。

 

私と真逆の感じで乗り越えてくれる人なので、そこは「そういう見方もあるのかな」と思って、気楽になれるときは結構ありました。

 

── それも、ときと場合によってはイラッとくることも…?

 

白鳥さん:
そうなんです!お前ごときが言うんじゃねぇ!と思うこともあるんです。

 

ただ、ちょっと落ち着いて考えると、私がキーキーする方だから、旦那さんがちょっと能天気ぐらいのほうが、うちの家族はバランスが取れてるのかなあ、と振り返ると思いますね。

 

PROFILE 白鳥久美子さん

しらとりくみこ。1981年生まれ。2008年に川村エミコとお笑いコンビ・たんぽぽを結成。朝の連続ドラマ「梅ちゃん先生」を始め、女優としても活躍している。2018年、お笑い芸人のチェリー吉武と結婚。2021年に第一子を出産。
取材・文/ふくだりょうこ 撮影/坂脇卓也