和菓子の中でもどちらかと言えば地味なイメージの「みたらし団子」。しかし、お店のこだわりによって味も見た目も様々だと知っていましたか? 4月22日放送の『ザワつく! 金曜日』(テレビ朝日系)では、日本各地の“こだわりみたらし団子”を紹介していました。
これぞみたらし団子
指名された人がいちばん食べたいものを当てる「どっちなの? こっちなの? あっちなの? 選手権」のコーナー。今回は老舗のみたらし団子3種類の中から、石原良純さんが食べたいものを当てることに。石原さんが選んだのは、一体どのみたらし団子だったのでしょうか。
まずは長嶋一茂さんもよく訪れるという、東京都港区にある創業1918年の老舗餅菓子店「松島屋」のみたらし団子を紹介。香ばしく焼きあげた団子に創業当時から代々継ぎ足して作られる甘めの特製ダレが絡み、週に何度も買いに来る人がいるほど人気の逸品です。
もっちりとコシの強い団子には群馬県産の上新粉を使用。普通はこねた生地をそのまま蒸しますが、松島屋では小さくちぎってから蒸籠で蒸します。そうすることで、上新粉の風味が引き立つそう。「僕の思ってる団子ってあんな感じ」と石原さんが言う通り、王道のみたらし団子です。
全国の団子好きを虜にする甘辛みたらし団子
大阪からは道頓堀から車で10分ほどのところに店を構える、創業1858年「浪芳庵」が紹介されました。こちらのみたらし団子は五平餅のように楕円形なのが特徴です。
トロトロふわふわの食感を出すためには、一気に高温で焼くことが大切。丸い形よりも楕円形の方が効率よく焼けるそうです。タレは利尻産高級昆布で出汁を取り、砂糖とまろやかな口あたりのたまり醤油を合わせたもの。ふわとろ食感の団子にベストマッチする、甘さ控えめの味わいです。浪芳庵のみたらし団子に感動したお笑いコンビ・サバンナの高橋茂雄さんは、知り合いが大阪でライブをする際には必ず同店の和菓子を差し入れているのだとか。
石原さんが最終的に選んだのは岐阜県羽島市にある「羽島ダンゴ」の「はしまだんご」。お取り寄せサイトで2年連続NO.1に輝いた、話題のみたらし団子です。
タレはたまり醤油の香りが豊かな甘辛ダレ。そして1番の特徴は、しっかりとした食感の団子です。うるち米を数種類ブレンドして作られる団子は、2度蒸した後冷水へ投入。急激に冷やすことで、歯ごたえのある食感を実現しています。石原さんは「このね、団子をね、噛むのがいいのよ」と絶賛していました。