キッチンのイメージカット

気温が上がってきて、食材が傷みやすくなる時期です。特に野菜は、しなびて食べられない状態で野菜室の奥から出てきた、なんて経験がある人も多いのでは?

 

食品の値上がりも続々と発表される昨今、購入した食材は無駄にしたくないものです。

 

そこで、整理収納コンサルタントの瀧本真奈美さんに、「食べきる」を意識した野菜室収納のコツを教えてもらいました。

1. 知ってる?フードロスの現状

節約の面でも決して無駄にはしたくない食材ですが、私たちは食べられたはずの食材をすでにたくさん捨ててしまっている現状があります。その量は、年間570万トン(東京ドーム約5杯分)にものぼるといいます。

 

値上がり商品を憂う前に、まずは手にした食材を大切に使いきる。これが節約にも、環境問題にも大きく役立つことになりそうです。

2. 野菜はサイズで収納場所を変える

ひと口に野菜といっても、種類ごとのサイズはバラバラですよね。

サイズが違う野菜のイメージカット

大根やキャベツ、葉物のようにサイズの大きなものから、ニンニクやしめじ、ミニトマトなどの小さなものまで、あらためて比較するとかなりサイズに差があります。ですから、サイズによって収納方法を変えることが必要です。

3.大きな野菜は立てて収納

サイズが大きい野菜は、下段に仕切りケースやL字のスタンドなどを使い、立てて収納します。NGなのは重ねる収納。下にあるものが隠れてしまうので存在を忘れ、食べるタイミングを逃します。

野菜を立てて収納しているところ

とはいえ、高さが十分でない野菜室、完全に立てることが難しい場合も。そんなときは、斜めに角度をつけてもいいので、下のものの一部だけでも見えるように収納すればいいのです。

 

ちなみに、先端まで覆われていないパッケージの葉物野菜は、ポリ袋で先端を覆うと長持ちしますよ。

4. 小さな野菜は「パッと見でわかる収納」に

サイズが小さい野菜は、上段をケースなどで仕切った部分にひとまとめに。長さがあっても他の野菜に隠れてしまいがちなきゅうりやごぼうなども、上段に収納したほうが目につきやすいので、効率よく消費することができます。

野菜室の上段に小さな野菜をまとめて収納している様子

また、小さくカットした野菜や、早く使いたい野菜もこの場所に。野菜室を開けたとき、真っ先に目に飛び込んでくるような位置に収納しておくと、使い忘れを防げます。

5. 賞味期限や状態を見ながら「日々動かす」

仕分け収納ができたら、次に大切なのは、日々「動かす」こと。鮮度は野菜によって保たれる期間が違うので、状況を見ながら動かすということが大切です。

野菜室での野菜の配置イメージ

例えば、収納のスペースに優先順位を付け、①はとにかく早く食べきりたいもの、②は消費期限に少し余裕があるもの、③はそこそこ早く食べきりたいものの定位置に。傷みが早そうなものは①にどんどん移動させていき、①から優先的に使えばOKです。


捨ててしまう野菜が多い場合は、収納方法と合わせて「動かすこと」を意識してみてください。

6. 冷凍室を活用する

冷凍ができる野菜は意外と多いもの。うまみが増すきのこ類のほか、キャベツやピーマン、にんじん、ブロッコリー、ほうれんそうやねぎ、玉ねぎ、トマトなども冷凍が可能です(調理方法の工夫が必要なものもあります)。


そのほか、傷みやすい時期には、冷凍状態で販売されている市販のカット野菜を常備しておくのも手。つけ合わせの野菜がたりないときにもあると便利です。



うっかりダメにしてしまう食材を減らすには、買い方も大切ですが、いかに冷蔵庫を賢く使って収納できるかが重要になります。本格的な夏を前に一度、冷蔵庫のなかの掃除がてら、収納方法を見直してみてください。

文・写真/瀧本真奈美