「エン派遣」が、サイト利用者を対象に「派遣で働くメリット・デメリット」について1323名へアンケート調査を実施。派遣社員として勤務することについての意識や、勤務の実態が明らかになりました。
「時間に融通が利く」が11年連続で第1位
派遣の仕事を探している人に「派遣で働くメリット」を聞いたところ、第1位は「勤務地・曜日・時間などを選べる」の38％。「勤務地・時間」は、2008年から11年連続で同調査のアンケート第1位を獲得し続けています。第2位の「パート・アルバイトより給与がいい」は28％。2018年の第5位（23％）から5％アップして、大きく順位を伸ばしました。
「メリット」についてのコメントを見てみると、「派遣なら時間の融通が利くので、他にもやりたい仕事に挑戦できる」（23歳女性）、「家庭と仕事を両立させるには、働くタイミングを選べる派遣がいい」（26歳女性）、「派遣の仕事のように働ける日を自分で決められると、オンオフのメリハリがつく。しっかり稼ぎながらも、働きやすさを感じられます」（30歳女性）といった意見が寄せられています。
次に「派遣で働くデメリット」を質問。トップ3は「賞与がない」（53％）、「気に入った職場でも長期勤務できない場合がある」（52％）、「交通費が出ない」（48％）でした。これらの項目は8年連続で上位にランクインしていることから、派遣で働く人の多くがデメリットに感じているようです。
「デメリット」についてのコメントをご紹介しましょう。「働きやすい職場で仕事に慣れてきても、長く務められないケースが多い」（26歳女性）、「時給で考えると良いけれど賞与がないので、年収が少なくなるケースが多い」（28歳女性）、「交通費を出してくれないケースがほとんどなのが現状」（38歳女性）など、正社員との待遇格差について気にする意見が多く見られました。
「賞与がない」という意見は2018年の55％から2ポイント減少して53％に、「交通費が出ない」は52％から48％に減少。2020年4月1日に施行される「働き方改革関連法」の改正により、「同一労働同一賃金」の導入でさらに待遇格差が減るかもしれません。
