「不格好でも」今の家族の形が自分たちに合っている
── 毎日、本当にお忙しいんですね。

金田さん:そうですね。体力的には楽ではないですが、私たち家族にとっては今の形がベストだと思っています。お互いが籍を入れて、普通の夫婦がいてっていうオーソドックスな丸い形があるとしたら、ちょっと不格好でイレギュラーな形ではあっても、今の形が自分たちには合っているし、この不格好さがよかったんじゃないかなと。
離婚を決断する理由って、夫婦によっていろいろだと思うんです。私は無我夢中すぎて、頑張りすぎちゃってる自分にすら気づけていなかったから、離婚という思い切った決断に至りましたが…。「離婚するなんて子どもがかわいそう」という意見もあるだろうと思います。でも、ふたりで悩み抜いて、「私たちはひとつの決まった型にはまらなくていいんじゃないか」という考えにたどり着きました。だから、今の私は、自分らしく娘と向き合いながら全力疾走中です!
ただ、私は本当に子どもみたいな性格で、マルチタスクも苦手で、極度な方向音痴で。最近は娘のほうがしっかりしていて、「ママは道に迷うから私から離れないで」って言われて、「わかった。ひとりでは歩かないようにするよ」って答えるくらいなんですけれど(笑)。
── 現在、新しい家族の形と、森さんとの関係性はいかがですか?
金田さん:離婚を発表して2年経った今、ようやく新しい家族の形ができてきたような気がしています。あの頃は、まだ完成途中だったというか。
パパは、私が離婚を相談したときのことを「あのときは結構きつかったから、笑って話せる日がくるまで自分からは話さないかな」と言っています。責任感が強く、家族思いだからこそ、つらくて苦しくて、地獄のような時間だったと思うんです。家族の形を変えることができたのは、パパの支えがあったからだと思っています。たくさん話し合ったし、本当に簡単な決断ではなかったんです。
もともと私はハッピーに生きたいタイプ、パパは目標を叶えるためにストイックに生きるタイプと、性格が全然違っていたんだと思います。
今思うと、結婚という留学を14年ほどして、それぞれ自分に合った生き方に戻ってきたという感覚でしょうか。私は、結婚生活で一緒に始めたマラソンを通して夢を叶える達成感を知ることができたし、今、スケートを頑張っている娘を応援するための土台ができたと思っています。だから、この結婚に感謝しています。
── 今、どんな時間を特に大切にしていますか?
金田さん:私の性格をよく知っているいろんな人によく言われるのが、「もう限界突破しないで。ひとりで抱え込まないように気をつけて」ということなんです。でも、現実は、自分のことはどうしてもおろそかになりがちで。子どもが大好きすぎるし、お仕事も自分にとって大切な時間だから120%で頑張りたい。いつも家に帰ったら、ネジが切れたみたいになっています(苦笑)。友達とご飯を食べに行ったり、自分のための時間を意識して作らなきゃと思っているところです。
取材・文:たかなしまき 写真:金田朋子