声優・タレントの金田朋子さん(53)は、元夫でアスリート俳優の森 渉さんとの生き方の違いに限界を感じて悩み、話し合った末に、2024年、家族の形を変える決断をしました。2年経った今がいちばん「自分らしくいられている」と笑顔で話します。とはいえ、常に120%の全速力で走り続ける性格は変わらないよう。2度と限界突破しないために、試行錯誤の日々だといいます。

離婚後は「慣らし保育」のように家族の形を変えた

── 約14年の結婚生活を経て、2024年に戸籍上の夫婦関係に終止符を打たれました。家族の形を変えるために、森さんとも何度も悩みながら話し合われたそうですね。

 

金田朋子
いつも元気いっぱい120%全力投球の金田さん。森 渉さんとの結婚生活では「気づかないうちに頑張りすぎたみたい」と話す

金田さん:離婚するとしても、私は、この結婚が失敗だと思って離婚するのではなく、本当に結婚してよかったと思っていて。だから、絶対にマイナスな形にしたくなくて。家族3人がそれぞれ自分らしく生きるために、「別の形にしたい」と相談して出した結論でした。私たちが話し合いで最も大切にしたのは、「子どもの幸せのために何ができるか」。だから、婚姻関係を解消した途端に、夫婦の関係性をぶつりと切ることはしたくなかったんです。

 

それもあって、保育園の慣らし保育ではないけれど、週末は3人同じ家で一緒に過ごすなど、子どもの様子を見ながら少しずつ生活環境を変えていくようにしました。「離婚」という言葉も、私たちは口にしないようにしていたのですが、いつからか娘から自然と「ママたち離婚してるじゃん」という言葉が出るようになって。「今のほうがいいよ。ママらしいし、パパも幸せそう」って言われたときには驚いたけれど、嬉しかったです。

 

そのとき、私、娘に謝ったんです。「本当は離婚しないでもっと頑張れたらよかったんだけど、ママは強くなくて、苦しくなっちゃったんだ」って。そうしたら娘は「いいんだよ。ママはもう十分いっぱい頑張ったよ」って言ってくれて。

 

私はそれを聞いて涙が出ました。そして、しみじみ思ったのが、子どもって大人のことをよくみているなぁということ。特に、私は嘘がつけない性格だから、嘘をつくと娘にバレちゃう。娘に対して嘘偽りなく向き合うことが、私にできる精一杯の誠実さかなと思ったんです。

 

そう考えたら、私の性格上、「結婚をしたら、絶対に離婚しない」ではなくて、できなかったことを正直に「ごめんね」と言えることがいちばん大事なのかなって。子どもの立場からいうと、自分のために親が別れないでいる状態とか、無理して頑張っている状態のほうが嫌なんじゃないかなって。

 

そういえば、この前、娘とYoutubeを観ていたら、「金田朋子と森渉はなぜ離婚したのか」っていう動画がおすすめで上がってきたんですよ。娘は迷いもなく観始めて、大爆笑していました。実際、どう思ったのかはわからないけれど、あなたが大好きだよって伝え続けている私たちを、娘は感じてくれているのかな。だから、落ち込んだり嫌な気持ちになったりはしなかったんじゃないかなと思っています。

朝昼晩、娘のスケート練習に付き添う日々

── 森さんは、今、近代五種競技の日本代表としてオリンピックに出場するという目標を掲げていますが、娘さんもオリンピック出場の夢をお持ちだそうですね。先日は、スケートの大会で優勝されたと伺いました。

 

金田さん:娘は本気で、スケートでオリンピックに出場したいと頑張ってて、娘のことはふたりともめちゃくちゃ応援しています。スケートのスイッチが入って1年ほどは様子を見ていたんですが、練習に行けないと「練習したい」って泣くんですよ。その後もこの1年間、毎日のように練習に通い続けたので、私も本気で応援すると決めました。

 

初級クラスの大会で最初はビリから2番目だったのが、優勝するまで次第に上達して、表彰台に立って。今は朝昼晩、スケートリンクに通って、まさにスケートの練習三昧です。練習で各地のリンクを巡ることも多いので、2日間で200km以上、車を走らせることもあるんですよ。

 

── 2日間で200km以上ですか?それはすごいですね!

 

金田さん:実は、最近、木下MAOアカデミーさんに所属させていただくことになり、娘はますます頑張っていて。

 

そして、パパは夢を叶えるために猛トレーニング中なので、娘のスケートは私中心に動いていますが、自分が努力を重ねてオリンピックに出場することで娘の夢を後押しできたらと思っているそうです。きっと叶えると思っています。

 

私自身、お仕事と自分のマラソンにも120%全力投球で、生活のバランス調整が難しくはあるんですけど、週に1回、パパの担当の日があるのと、私がお仕事などで難しいときは相談してスケートのサポートを代わってもらっています。友達にも、「大丈夫?代わりにやってあげる」とたくさん助けていただいて。母はもう歳だから無理はできないんですけど、できる範囲でサポートしてくれて。私ひとりじゃ絶対に無理だと思うので、本当にありがたいです。