苦しくても無意識に笑う毎日に「このままじゃ…」

── しんどいのに笑ってしまうなんて…つらいですね。

 

金田朋子
ハッピーな笑顔は親子そっくり!

金田さん:母いわく、私は歯医者さんで治療をするときも本当は怖くてドキドキしているのにお医者さんと目が合うとニコッと笑ってしまうようなところがあって。そして、昔から骨折しても走り切ろうとするタイプなんです。たとえばマラソンなら、パパは給水所でうまく水を補給しながら走れるけれど、私は、給水をとらないまま突っ走っちゃう。パパは息抜きができる人だけれど、私は限界を迎えるまで息抜きが必要なことも気づけない。本当にすべてにおいて、不器用で、鈍感なんです(苦笑)。

 

日常でも、パパのストイックさに、私も「いいじゃん!」って笑いながら一生懸命ついていくんだけれど、途中でだんだんと苦しくなってしまっていたみたいなんです。でも、鈍感な私はついていくことに必死で。たぶん、苦しい自分に、自分でも気づけないまま無意識に走り続けていたんです。そんなことを続けていたら、ある日突然、エンジンが止まったみたいになってしまいました。

 

笑いながら走ることができていたはずが、突然、ふっと脱力するような感覚があったんです。それは何気ないときでした。年2回、2人で出演させていただいているマラソンの番組があって、2人ともその番組が大好きで。ある日の収録のときも、そのマラソンのために一緒に練習する時間を子育て生活のなか一生懸命見つけて、いつものように頑張って練習して準備したうえで出演しました。収録が終わり、みんなで帰宅して、「無事に終わったねー」とホッとしたんです。そのとき、私のなかで、パンパンに膨らんでいた風船がプチンッと割れて、しぼんでいく感覚がありました。

 

その瞬間、今までにない自分の状態に「このままじゃダメだ」って本能的に思いました。そのときは私自身、離婚したいわけではなかったんです。でも、その方法しか、当時の自分には思い浮かびませんでした。

 

取材・文:たかなしまき 写真:金田朋子