「半年間の沈黙」で見えた、かけがえのない存在

── 一度はお断りしたにも関わらず、なぜおつき合いすることに?
蜂谷さん:それまで頻繁に連絡をして月に3、4回は食事に行く仲でした。それがお断りした途端、パタリと連絡が来なくなりました。「このまま関係は終わるのか…それも仕方ないな」と思っていたのですが、半年経ったころに「芸人仲間でBBQをやるから来ないか」とお誘いの連絡が来ました。
半年ぶりに会ったら、やっぱり一緒にいるのが楽しくて。芸能人ぶることもなく、誰に対してもフラットに接している姿も素敵だなと。久しぶりに会ったことで「私もつき合いたいのかも」と自分の気持ちに気づき、そこからおつき合いすることになったんです。
── 離れた時間が功を奏したんですね。でも、そこから「結婚」まではさらに時間がかかりました。
蜂谷さん:まさかですよね(笑)。結婚となると最終的には夫のほうが二の足を踏んでいたんですよ。節目となる30歳の誕生日、プロポーズを期待していたのに普通のお祝いだけだったので、「もうこれはダメ」と思いました。夫のことは好きだけれど、子どもも欲しいし、このままダラダラするわけにはいかない。
それで誕生日の3日後に「結婚する気はあるのか」と伝えました。「もしないのであれば、年齢のことも考えて次の人を探そうと思う」と話したんです。
── 大きな勝負に出ましたね。
蜂谷さん:そうしたら夫は「年末まで待ってほしい」と。私の誕生日は4月だったので、そんなには待てないと言うと、覚悟を決めたようで「じゃあ結婚しよう」って。夫も結婚はしたいけれど長年一緒にいた関係の居心地がよすぎて、その関係に満足していたようです。
── 井戸田さんには離婚歴がありますが、不安はありませんでしたか?
蜂谷さん:実は離婚していることで逆に印象がよくなったエピソードがあって…。おつき合いする中で過去の話をしてくれることがあったのですが、決して他人を責めたり、悪く言ったりしなかった。いつも「自分が悪かった」「もっと自分がこうしておけばよかった」と反省をしていたんです。相手のせいにしない、こういう人となら大丈夫だと思えました。
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誰かの過去や年齢差より大切なのは、今の二人が同じ未来を見ているかどうか。「次の人を探す」と言い切った彼女の覚悟が、停滞していた関係を動かしました。 あなたは今、大切な相手と「本音の対話」ができていますか?
取材・文:酒井明子 写真:蜂谷晏海