本格的なかぜのシーズン目前。CHANTO WEBでは読者にアンケートを実施。「家族がかぜをひいたとき、いちばん困ることは?」「新型コロナウイルスの流行によって、対応のしかたはどう変化した?」など、気になるアンケート結果をまとめました。

コロナ禍を機に、感染症により敏感に

まずは、「家族がかぜをひいたとき、いちばん困ること」をきいてみました。約半数の人が「仕事や家族のプライベートの予定に変更が生じること」と回答。続いて「他の家族が体調不良になること」(約36%)という回答が多く寄せられました。特に小さい子どもを持つ人にとって、子どもの体調不良は何より心配なうえ、看病に追われたり、出社できずに仕事の予定を変更したりする必要があり、大きな影響が出てきます。

家族全員共倒れにならないように万全の対策が必要
家族全員共倒れにならないように万全の対策が必要

「2人の子どもと夫がコロナに感染。私も感染するかもとドキドキしながら家族の看病をすること数日。私も発症、高熱で寝込みました。家族の看病をしている間、もう感染しても仕方ないか、と気が緩んでしまったことを後悔。徹底して感染対策を行うべきでした」

 

「私がコロナに罹患。家事をいっさいしない夫に、おにぎり、即席の味噌汁やスープなどこちらが指定したものを用意してもらったのですが、慣れていないので大変そうでした。普段から家事はやってもらわないと、具合が悪くなった時、結局私がするハメになると改めて感じ、泣けました」

 

コロナ禍はもちろん、家族がかぜや感染症にかかると、想像以上に大変だという読者の声が続々とあがっており、徹底した予防と早めの対策の必要性を改めて実感します。

 

では、「家族にかぜ症状が出たときの対応」はどうしているかというと、8割以上の人が「十分な睡眠をとらせる」と回答しました。症状が軽いうちに、よく休んで回復させることを心がけている人が多いようです。

 

ほかに、「マスクをつけさせる」(約43%)、「市販薬を飲ませる」(約40%)という回答も。受診については「熱が出るまで様子を見る」(約43%)という人が多い一方で、「すぐに病院へ連れていく」(約20%)という人も。

 


2020年からの新型コロナウイルスの大流行をきっかけに、感染症に対する私たちの常識は大きく変わりました。そこで、「家族がかぜをひいたときの対応が、コロナ禍の前後で変わったかどうか」をきいてみたところ、「変わった」と答えた人が約半数の45%という結果になりました。

 

「変わった」と回答した人は、「コロナ禍前は熱が出なければ様子を見ていたが、今はすぐに病院へ連れていく」「鼻水が出ているだけでも自宅待機にするようになった」など、コロナ禍を経て、感染症に対してより敏感になった人が多いようです。「せきが出るときはマスクをさせる」「部屋を隔離する」「タオルの共有をしない」など、家族間の感染に気をつけている人も目立ちました。

 

これからの季節は感染症胃腸炎にも気をつけたい
これからの季節は感染症や胃腸炎にも気をつけたい

また、「家族のかぜ予防のために普段から心掛けていること」を質問してみたところ、「睡眠と栄養をしっかりとらせる」「疲れていそうなときは早めに寝かせる」「手洗いとうがいを徹底」といった回答が多数。多くの人が、ウイルスに感染しないための対策を心掛けていることがわかります。ビタミンCを摂取するために「くだものを食べさせる」と回答した人も複数いました。「部屋の換気をする」「温かくして過ごす」など、環境に気を配っている人もいるようです。

かぜ薬とゼリーは、多くの人が自宅に常備

家族がかぜをひいたときのために、常備している薬や食品が「ある」と回答した人は、全体の8割にのぼります。

 

もっとも多かったのは「総合感冒薬(かぜ薬)」で、約72%の人が常備しています。小さい子どもにも手軽に使える「ぬるかぜ薬」(約13%)を常備している人もいました。次に多かったのが「解熱剤」(約66%)です。また、約半数の人が「スポーツドリンク」を常備していることもわかりました。


さらに、「家族がかぜをひいたときによく用意する食べ物」をきいてみたところ、もっとも多かった回答は「ゼリー」。約8割の人が回答しました。食欲がないときでも、のどごしがよいゼリーなら手軽に食べられますよね。

 

さらに、消化のよい「うどん」(約69%)、ビタミンCもとれる「くだもの」(50%)という回答も多く寄せられました。ほかにも、「おかゆ」や「スープ」という回答も。どちらも消化がよくて体も温まりそうですね。「アイスクリーム」や「プリン」という回答も目立ちました。

 

アンケートからは、多くの読者がかぜをひかせないための基本的な対策をしっかりとっていることがわかりました。コロナ禍を経たことで、かぜ症状があるときは早めに受診したり、家庭内で隔離をしたりして、感染を広げないよう心がけている人が増えたようです。

 

本格的なかぜの季節がやってきます。家族も自分自身もかぜをひかないように、またひきはじめに症状を悪化させないように、家庭でできる対策を心がけたいですね。


取材・文/林優子 イラスト/児島衣里
@CHANTO調べ 調査期間:2022年10月23日~27日 調査対象:CHANTOモニター58人

 

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