自分の好きなものとシンプルに暮らしているミニマリストのおふみさんに、自身の経験から得た”家を安らぐ場所にするちょっとした習慣や愛用品”を教えてもらいます。

 

「靴下が大好き」というおふみさん。靴下なんて脇役じゃないの…?と思ってしまいがちですが、おふみさんによれば「靴下は妥協せずにおしゃれができるアイテム」なのだそう。その理由とは?

好きなテキスタイルをまとえる幸せ

昔からやけに靴下が好きです。

 

就職活動では、好きなものという軸でインテリアの会社と靴下の会社を並行して受けていました。 最終的にインテリアの会社とご縁がありましたが。

 

靴下の会社の面接でいつも言っていたことがありました。「靴下が好き。全身全霊で"妥協しないおしゃれ"ができるアイテムだから」と。

 

雑誌などを見てこの装いがしたいと思っても、大抵の服は高くてなかなか手が出せません。 似たテイストのものをファストファッションや古着で取り入れることになります。

 

出会ったアイテムを愛してはいるものの、このブランドの理念が大好きなのに取り入れられない無念さは残ります。

 

そんななか、靴下だけは布面積が小さく、どんなブランドのものでも大抵手に入る価格帯です。

 

私は当時ミナペルホネンが大好きで、何万円もするワンピースには手が出なくても、タイツや靴下ならバイト代から買うことができました。

 

だから、靴下は妥協せずにおしゃれできる数少ないアイテム。 大好きなテキスタイルをまとうことができる靴下というものには夢が詰まっていたのです。

また、普段柄物を着慣れていないと、ワンピースやコートなど大きな面積の柄物は着こなすのが難しいと感じることも。靴下は面積が小さいので好きな柄を取り入れやすいという面もあります。

 

流行と消耗品としての寿命の短さもしっくりきているように感じていて、そこも好きです。

 

ファストファッションの衣類でも、流行が通り過ぎても、ものの寿命が追いついていないことはよくあります。カットソーですら首がのびのびになるまで2年や3年かかったりして。

 

他に着たいものがあってクローゼットはぱんぱんになっていくし、服としては着られるけれど、今の自分のムードに合わないから手放さざるを得ないという状況にさみしさを覚えます。

 

足元で使うものは道具としての側面も強く、消耗スピードが早いのでガンガン歩くと1年やそこらで手放すことになります。

 

流行と足並みをそろえて立ち去っていくそのスピード感も好きなのです。