成功する方法を探すのではなく、自分が進む道を「正解」にしていくマインドを身につけて

——複業、副業をOKとする企業も増えてきた今こそ、「はじめどき」なのかもしれませんね。誰かに導いてもらう依存心を捨てて、自分で道を作っていかなきゃいけないですね。

 

大東さん:

そうですね。「成功している人の言う通りにしていたら安心」と言う時代じゃないんです。「どっかに正解があるはず」「誰かが正解を持っている」と言うマインドを捨てて、「道無き道を自分で作っていく」マインドではいないと!

 

今は、なんでも仕事に展開できるチャンスの時代でもあるんです。たとえばこれまでゲームは娯楽でしかなかったけれど、子どもが楽しくできるゲームをできる場所を作ることが仕事になることもあるし、子どもが知育玩具で遊ぶ様子を動画配信してそれが仕事につながることもある。あなたがもしご飯を作ることが好きなら、「丁寧な暮らし」を発信するユーチューバーにだってなれるかもしれない。

 

安定した仕事がどんどんなくなる中で、「どうしたら安定できる?」と言うマインドは、沈みゆく船の中で安定する場所を探し続けるようなもの。そうじゃなくて、自分でボートを作って漕ぎ出してほしいですね。

 

——自らのジレンマから「自分らしい働き方」を切り拓いた大東さんの言葉には力強さを感じます。大切なのは正解を探すのではなく、自らの選択を正解にしていくこと。今自分が感じている「好き」や「得意」、もしくは「こんな社会ならいいのに」という強い思いを見つめ直すことが、新しい仕事につながるスタート地点なのかもしれません。

 

 

PROFILE 大東めぐみ

ProjectF株式会社代表取締役/女性起業プロデューサー。1981年生まれ。大阪大学卒業後、グローバル企業P&Gに入社。2012年夫の駐在で香港へ移住。駐在生活で感じたジレンマから起業を決意し、2014年、女性のためのコーチングをスタート。2016年、オンライン起業プログラム「Project F(プロジェクトF)」の提供を開始。

 

文/佐藤有香