自分の「好き」と「得意」、強い「思い」をビジネスにつなげるフックとして見つめ直す

——自分らしい働き方を目指して、一歩踏み出すために必要なこととはなんでしょうか。

 

大東さん:

時代のニーズと自分の「好き」や「得意」、または強い「思い」を見つめ直してみることだと思います。私自身は、「女性だけがなぜライフイベントによって、キャリアを諦めなければならないのか」という疑問から起業を決意しました。

 

もちろんすぐビジネスを始められたわけではなく、「女性の働き方を変えるためには何をすべきか」という視点で、コミュニティに足を運び、人の紹介でコーチングを受けるなど、たくさんの人に教えをもらいました。当時はまだSNSが活発ではなかったので、人頼りでしたね。

 

私のコーチングを受けたクライアントさんの中では、ある特定の食事法に興味を持っている人がいて、普段から海外の文献を読み漁ったりして調べていたのですが、蓄積されたその情報をSNSで発信していくうちにフォロワーが増え、そのフォロワーに向けてオンライン講座を開催。講師としてのキャリアをスタートさせました。

 

——「好き」を仕事につなげた好事例ですね。どうやったら自分の得意や強みを見いだせるのか、そしてそれをどのようにビジネスに展開できるのかを知りたいと、大東さんを頼って来られる人も多いのでは?

 

大東さん:

みんな「正解を求めすぎ」なんです!「こうやっていたら大丈夫ですよね?」という安心で安定の正解ルートを求めすぎている人が多い。

 

会社勤めなら安心だと思っていたはずが、どうやら安心ではなくなってきた…「じゃあ次の安心を探したい」というマインド。「自分の強みの発見のステップを教えてください」、「副業を始めるためのステップを教えてください」と、新しい正解を求めようとしているけど、私からの回答は「正解は自分で作り出さないといけない」ということ。自分の人生なんですからね。

 

私のコーチングでは正解を教えるのではなく、その人の「正解を見つけるお手伝いをすること」に力を入れています。何をやりたいのかを掘り下げたり、これまでやってきたことをヒアリングして、「何がしたいか」をマーケティング視点からサポートしています。

 

自分自身が何がしたいかをまず考える。そこにビジネスに繋がる何かがある。そのためにスキルを学びにいくのも良いと思います。

 

>>NEXT 成功する方法を探すのはかえって遠回り?