フリーアドレスを活用するメリット・デメリット

フリーアドレスを取り入れることにはメリットもありますが、デメリットとなる部分もあるようです。その両方を見ていきましょう。

 

フリーアドレスを活用するメリット

最大のメリットは、自由に社内コミュニケーションを取れるということではないでしょうか。自分の固定の席がないので、普段はあまり話をしない人との雑談からインスピレーションが生まれ、ビジネスモデルや商品開発に役立ったという声もよく聞かれます。


 

また、自由な働き方の浸透でひとりひとりの主体性が向上し、行動力もアップするため、とくにIT企業やクリエイティブな業種の企業にとって、アイデアやスピードの面で大きな効果をもたらしているようです。

 

さらに、フリーアドレスを採用することで、デスク周りがきれいになるという効果も期待できます。


毎日同じデスクを使うわけではないので、私物などは終了時に片づけなくてはいけません。また、デスクに資料を置きっぱなしにすることができないため、資料の大半がデータ化されることが多いようです。これによって、業務の効率化が進むことも。

 

フリーアドレスを取り入れることによるデメリット

フリーアドレスを採用すると、毎日自由な場所で仕事をするため、誰がどこにいるか探さなければならないのがデメリットとなります。


また、一人で集中したいときなどは、フリーにみんなが動く空間がかえってストレスに感じてしまうこともあるかもしれません。


オープンスペース特有の周囲との距離の近さが、集中力を欠くというデメリットになることもあるようです。

 

さらに、一番のネックとなるのは、セキュリティの課題です。


規模の小さい企業であれば、自社のスタッフの顔を把握できるかもしれませんが、会社の規模が大きく全員の顔を覚えていない場合など、外部の人間がいても識別できないかもしれません。   


企業としてセキュリティ対策に取り組まなくてはいけないのはもちろんですが、社員一人一人にも高いセキュリティ意識が求められます。

自由な働き方で新たな挑戦も

フリーアドレスの導入にはこれまでの意識をガラリと変える必要があるかもしれません。


しかし自由なスタイルで働くことで、コミュニケーションが円滑になり、業務の効率化が図られるという大きなメリットもあるようです。


さまざまな働き方がある現代だからこそ、組織にとってどのような職場が最も適しているのかを考えてみるのも良いかもしれませんね。