いかに効率的にやるかを突き詰めるように

小川直哉さん

 

──育児に積極的に関わる中で、ご自身の仕事に対する意識も変わりましたか?

 

小川さん

180度と言ってもいいくらい変わりました。以前はあまり時間を意識せずに残業している部分もあったんですが、いかに効率的にやるかというのを突き詰めるようになりました。何かあった時に周りにどうお願いできるか、ということも考えるようになりましたね。 あと、少し話は変わりますが、親にとって、子どもに何かあったら自分がどうにかしなければいけない、というプレッシャーってありますよね。それを今まで男性は女性だけに押し付けてきたのかもしれないと感じるようになりました。 男性も子育てに関わることでそれを担えるようになったのはいいことなんじゃないでしょうか。

 

──確かに、育児に関する責任が女性にばかり負わされていた面はあるかもしれません。それも分け合えると、子育てしやすくなりそうですよね。

若い世代にとっては、お2人のように会社の制度を使って育児と両立しながら働いている上司がいるというのは心強いのではないかと思います。

 

佐々木さん

リーダーやマネージャーが私たちのような働き方をしているというのを見てもらうことによって、調整や連絡は必要ですが、周りに遠慮することなく時間単位の有休や時差勤務などの制度を使っていいのだというメッセージが伝わっているのではないでしょうか。 人によって状況は様々かとは思いますが、人生の中でそういう働き方の時期があってもいいですよね。私も子どもが生まれてから限られた時間の中でどう働くかという意識が強くなりましたし、長い目で見て良い影響があると思います。