時間単位の有休で働き方のフレキシビリティを

花王・人財開発部門D&I推進部の荒川真理子さん

 

──時間単位で有休を取れる制度も導入されているとのことですが、導入された経緯を教えてください。

 

荒川さん

時間単位での年次有給休暇の取得は、2015年7月に、働き方改革の一環で社員の働き方全体を見直す機運が高まる中で導入されました。同じタイミングで、働く時間帯の柔軟性を高めるために、既に導入していたフレックスタイム制のコアタイム(10:00~15:00)の廃止も行いました。

 

育児支援としてだけではなく、社員全員が「働き方」と「休み方」を考え、有給休暇をより有効活用できるようにフレキシビリティを高めた、というのが趣旨です。育児や看護はもちろん、自分のリフレッシュなど、どんな理由でも取得することができます。

 

2018年の取得実績は1人あたり3.3時間でしたが、徐々に増えています。個々の取得理由は分かりかねますが、もちろん育児のために取得している社員もいます。

 

──子育て中に使える制度とも組み合わせると、色々な状況に対応しやすくなりそうです。

 

荒川さん

家庭の事情は様々ですし、お子さんの年齢によっても必要な制度は変わりますよね。

 

子育て中に使える制度はもちろんですが、時間単位の有休やコアタイムのないフレックスタイム制など、基本的に全社員が使える制度とも合わせて、うまく使いながら働いてもらえればと思っています。

 

私自身も未就学児の子どもが2人いてこの4月に復職したばかりですが、短時間勤務、フレックスタイム、在宅勤務、時間単位の有休、子の看護休暇といった多くの制度が整っていることが凄く心強いです。