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■完璧な人などいないと心得る

完璧に仕事ができる人がいれば見習いたいと思うものですが、そもそも何を基準として仕事が完璧にできていると評価できるのでしょう。 自分では100パーセント完璧だと思っていても、周りからすると60パーセントかもしれません。また、周りが完璧だと評価している人がいても、その人は自分の仕事に満足していないかもしれません。 誰もが認める完璧な人など、この世にはいないといっても過言ではありません。周りが完璧だと思っていても、本人は手抜きをしているつもりの場合もあります。 その逆もしかりで、逆に自分が完璧だと思っていても、周りからはそうは思われていないこともあるでしょう。 完璧にできる人などいないと思うと、仕事に対する心構えもおのずと変わってくるのではないでしょうか。 ■スピードを意識する 完璧主義者はとにかく仕事のミスを嫌うため、仕事がとても丁寧。誰からもクレームがつかないよう、完璧に仕上げてくることも少なくありません。 時間に余裕のある仕事なら良いですが、みんなで一つのプロジェクトに取り組んでいる場合、周りとのスケジュールに合わせながら仕事をしなくてはならないので、一人の遅れが大きく足を引っ張ることになります。 一人の効率が悪いと、全体の効率まで悪くなってしまうこともありますので、結果的に仕事が完了するのが遅くなってしまいます。 また、クライアントから仕事の依頼がきた場合、完璧主義者は最初から全力投球で仕事を行います。 納品後にやり直しが一切ない仕事なら良いですが、ほとんどの場合、何度もやり直しを要求されます。 最初の段階でクオリティーの高いものをクライアントに提出したとしても、結局やり直しになるので、いくら完璧に仕事をしていたとしても、結局は時間のムダになってしまいます。 それよりは最初は手抜きといわれても全力の30パーセントで仕上げ、修正がきてから徐々にクオリティーを上げていったほうが、クライアントの満足度も上がります。 やり直しを依頼される回数も減るため、やり直しがあることを想定して仕事をするほうが効率も良く、仕事も速く終わらせることができます。

■まとめ

完璧をめざす姿勢は、決してマイナスではありませんが、行き過ぎると自分自身が疲れてしまいます。趣味などのプライベートな時間にこそ大いに発揮して、人生を豊かにする原動力にしましょう。