そもそもプレゼン資料を用意することは意味があるのか

同じ機能を持った2つの家電のどちらかを購入するとき、みなさんは何を基準に選びますか? 機能が同じなのであれば、見た目の良い方を選ぶのではないでしょうか?

 

人間が意思を決定する際、ヴィジュアルは非常に重要な役割を果たします。

 

スライドの大きなメリットは、トークだけでは不充分な視覚効果を補ってくれるというところにあります。

 

レイアウトや写真、カラー、吹き出しなど、様々な方法を効果的に使うと、視覚的に印象づけることができるのです。 言葉を聞いただけでは想像できなかったことも、写真やグラフがあることで直感的に理解することが可能になり、その結果感情が動きます。

 

また、話手にとってもスライドを作ることは、要点を整理できるという効果が。 プレゼンの資料としてスライドを作ることで、自分が一番伝えたいことを軸に、どういう順番で説明すれば説得力を持たせることができるのか、プレゼン全体の構成が見えてきます。

プレゼン資料が完成したら、“声”も作ろう

完璧なプレゼン資料を作ることができたとしても、プレゼントークの出来が悪くてはプレゼンは通りません。

 

人前で話すことが苦手な人がいきなり堂々とした話し方を身に着けるのは難しいかもしれませんが、“声”は簡単に作ることができます。

 

まずは、自分の声をスマートフォンなどで録音してみましょう。 大きな声ではっきりとしゃべっているつもりでも、録音した音声を再生してみると思ったより暗くてぼそぼそと聞こえにくいことがあります。

 

自分の声の欠点が見つかったら、声の大きさ、高さ、音色を考えて、一番説得力のあるボイストーンを見つけましょう。声がしっかりと通るようになるだけで、プレゼンそのものの説得力もアップします。

 

インパクトのある資料でプレゼンを成功させよう!

これまでプレゼン資料作りが苦手だったという人は、すべての商品情報をスライドへ盛り込もうとしていたのではないでしょうか。

 

スライドの役割はプレゼンを印象付けて、トークへ引き込むことです。余分な内容を削ぎ落とし単純にすることで、プレゼンの効果はぐんと上がります。

 

今回ご紹介した4つのポイントを意識して、説得力のあるプレゼン資料を作成してみてくださいね。

 

 

文/佐藤仁美