書類を見ながら入力する場合は画面の近くに置く


 

少し上達してきたら、仕事をしている時と同じように、本や書類を見ながら入力する練習をしましょう。その際、本や書類をマウスの隣に置いてしまうと、書類→マウス→パソコン→マウス→書類と順番に頭を動かしてしまうことになります。読んだ文字からパソコンまでの距離が遠くなるため、文章の内容を少しずつしか覚えることになったり、ホームポジションが乱れたりする原因につながります。 タイピングをする時は、文章の内容を覚えることなく、見える文字を淡々と打つようにすると自然と速度が上がります。固めのクリップボードや書見台を使って、本や書類が動かないように固定して、画面の真横に立てるようにしましょう。 パソコンにクリップで留めて書類をぶら下げることができる書見台もあります。どんな環境でも、頭を動かさずに、目だけを動かして入力できるように工夫をすることが、ミスタイプを減らすためにもいちばん有効な手段です。


最後は必ず印刷してチェックすること


いくら入力が早くなり、慣れて正確さが上がってきたとしても、画面で文字をチェックするのは限界があると言われています。スキルアップを目指すのであれば、入力速度だけではなく、ミスの数を減らすことで評価も上がります。そのため、入力が終わり次第、すべて印刷して、赤ペンを持って、間違っている箇所がないか読み直すことが大切です。 キーボードを打ちながらの修正は、取りこぼしてしまう場合があるので、すべて読んで、最後まで赤ペンで訂正をしてからキーボードでの入力作業に戻りましょう。訂正し終えた箇所には赤ペンの上から青ペンで再びチェックをしていくようにすると、チェックもれを防げるのでおすすめです。 慣れないうちは疲れるかもしれませんが、ブラインドタッチを覚えれば下を見ずに前を向いて作業ができるようになるので、作業の効率化が期待できます。

 

ライター/佐藤仁美