2019.06.01
仕事でミスをしてしまったときに、落ち込むのは当然のこと。「いったいなんで……」なんて思いが、頭の中をぐるぐると回る方も多いのではないでしょうか。
人間に失敗は付き物と言われますが、いざ自分の身に降りかかると、そう簡単には割り切れないもの。しかし失敗のあとだからこそ、上手に気持ちを切り替えることが大切です。
ミスをした後の気持ちの切り替えについて、知っておきたい情報をまとめます。
■ミスをひきずらないことが大切
人間であれば、誰もがミスをするものです。ミスの大きさに差はあっても、ずっと完璧でいられる人など存在しません。だからこそ大切なのが、気持ちの切り替えです。
「ミスをした!」という事実にだけとらわれて、いつまでもメソメソしてしまう人は、大切なことを見逃してしまう可能性も高いです。ミスをした人には、ミスをした人だからこそできることもたくさんあります。
たとえば、ミスをしたことが発覚したら、その影響を最小限に留めるためにリカバーする必要があります。またミスから学び、自分の成長の糧とすることもできるでしょう。
ミスをして、それを引きずったままでいると、こうした側面に目がいくタイミングが遅くなってしまいます。
実は仕事がデキる人は、ミスを引きずらない人だと言われています。仕事がデキる人であってもミスはしますが、さっと気持ちを切り替えて、そのリカバーのために動くことができるのですね。そのリカバーが早く、上手ければ、ミスをしたという事実に気付かれない可能性もあります。
ミスをしたあとに上手に気持ちを切り替えることには、多くのメリットがあるのです。
■失敗を受け入れ、教訓にしよう!
ここからは、実際に失敗をしてしまったあとに、どう気持ちを切り替えれば良いのか、コツをチェックしていきましょう。まず重要なステップとなるのが、「自分の失敗を受け入れる」ということです。
自分のミスを認めたくない!という気持ちは、きっと誰にでもあるもの。しかし認められないうちは、まだまだネガティブな気持ちに支配されているということです。まずは自分の失敗だった点について、しっかりと分析してみてください。
どれだけ「自分は悪くない!」と思っていても、目線を変えれば「自分にもっとできたこと」が見つかるはずです。これが自分のミスであり、それに気づくことができれば、これから先の同様のミスを防ぐことができます。
何か失敗した後にネガティブな気持ちになるのは、「もうどうしようもない」という思いが強いからです。確かに過去の失敗をなかったことにはできません。しかしミスから学び、自分自身が成長できれば、その失敗は無駄にはなりません。
■思ったことを吐き出してみよう!
失敗したあとのネガティブな気持ち、一人で抱え込んでいると、どんどんモヤモヤしてしまう……なんて経験はありませんか? こんなときにはぜひ、何らかの形で吐き出してみましょう。
一つ目のオススメ方法は、「書き出す」というものです。ミスから学んだ教訓を、ノートにどんどん書き出してみます。これらの情報は、「もしもミスをしなかったら、学べなかったこと」でもあるのです。
ノートに書き出すことで、今回のミスが自分にとって良い経験になった!という気持ちを強めることができるはずです。
二つ目のオススメ方法は、「口に出す」というものです。ミスをした後に、気持ちの切り替えをするためには、何らかのきっかけが必要となります。耳から情報を入れることで、自分自身の考え方を変えることができるでしょう。
・ミスをしない人はいない
・今回のミスで○○を学んだ
・今できることからスタートしよう
これらの言葉は、自分のミスを受け止めた上で、それを前向きなパワーにするための言葉です。心の中で唱えるだけではなく、実際に言葉にすることで、すんなりと入ってくるケースも多いですよ。
■事実と想像を分けて考えよう
自分がミスをしたときに、なかなか気持ちを切り替えられない人の中には、事実と想像が混同してしまっているようなケースがあります。
・自分のミスに対して、周囲のみんながウンザリしているのでは……
・ミスをしたから、今日は最悪の一日
・ミスをしたから、その後の雰囲気がいたたまれない
いずれのケースも、「ミスをした」のは事実ですが、それ以外の部分は想像となります。事実と想像を混同すると、気持ちを切り替えるのが難しくなってしまいます。
自分の周りの人が、ミスをしたときのことを考えてみてください。仕事を回していくことを考えるのであれば、その人を責めるよりも、これから先どうするべきなのかに、意識が集中する方も多いことでしょう。また他人のミスであれば、ほとんどの場合、すぐに忘れてしまいます。
自分が思うほど、周囲は他人のことを気にしていないと考えることで、気持ちも楽になりそうですね。
■まとめ
ミスをしたときには、その後どう行動するのかによって、その人の評価が変わってきます。過去のミスに動揺せず、今自分にできることを全力で頑張るためには、上手に気持ちを切り替えることが大切だと言えるでしょう。
ミスを引きずって、ネガティブな気持ちのままで次の仕事に移っても、良い効果は期待できません。精神的な不安定さが悪影響を与えて、ミスのスパイラルに陥ってしまう可能性もあります。
「切り替えるのが苦手」という方は、今回紹介した方法も参考にしながら、ミスからのリカバーを図ってみてくださいね。