2019.04.01
毎日のように新しい話題がフィーチャーされるネットの世界。この記事では、SNSや検索サイトで注目を集めているワードをチェックしていきます。意外なトレンドが見えてくるかも!?
「キラキラネーム」の改名に成功!?
今年3月に「キラキラネーム」がTwitterのトレンド入りを果たして話題に。きっかけはとあるユーザーの書き込みで、「キラキラネームの改名」を報告していました。同ユーザーは幼い頃からキラキラネームをコンプレックスに思っており、笑われたこともあった模様。そんな彼は同じ苦しみを持つ人々にたいして、キラキラネームは“変えられる”ということを発信していました。
キラキラネームの改名に、Twitter上では「変えられて良かった。幸せになってほしい」「今まで相当苦労してきたんだろうな…」「本当におめでとう」と祝福の声が。また「キラキラネームって変えられるんだ!」「他のキラキラネーム被害者にとっても希望の光になりそう」との声も寄せられています。
さらに今回のツイートをきっかけに、改めてキラキラネームの深刻さを再認識する人も。「子どもは生まれてくる親を選べないし、一生背負っていくことになるから名づけって大事だよな」「キラキラネームをつける親はどういう考えで名づけてるのか疑問」「人の一生を台無しにする可能性があるって考えたら、やっぱり法律である程度縛った方がいいのでは?」といった意見が上がっていました。
以前から議論になっていたキラキラネーム問題
以前放送された『5時に夢中!』(TOKYO MX)では、スピリチュアリストの江原啓之さんが「キラキラネームって本当に子どもにとって幸せなのだろうか」「親の願望だけでそうしちゃいけない」とコメント。キラキラネームについて苦言を呈していました。
一昔前から様々な議論を呼んでいたキラキラネーム。以前ネット上では、「一度も名前を初対面で正しくよまれたことがない」という女性のお悩みが話題になっていました。彼女の名前はとあるアイドルグループが由来となっているのですが、バイトの面接などでも「すごい名前だね」と言われることが多数。将来に不安を感じ、親と口論になったといいます。
結果彼女は両親から叱られ、「一生懸命考えた名前なんだから謝りなさい」と言われる始末。このエピソードに世間の人々からは、「謝らなくていいでしょ。むしろ無責任に名づけたことを謝るべき」「名づけは子どもが大人になった時のことまで考えないとだめだよね」「アイドルグループからとった名前って、“一生懸命考えた”名前なのだろうか」「自己紹介のたびに聞き返されるのは可哀そうだし、せめて読める名前にしてもらいたい」と同情の声が上がっています。
またキラキラネームの騒動で有名なのは“悪魔ちゃん事件”。90年代に話題になった騒動で、端を発したのは東京都昭島市の役所に提出された出生届。名前の欄に“悪魔”と書かれていたのですが、どちらも常用漢字だったため一度は受け入れられました。しかしその後不適切であるとして、行政が受理を拒否。この一件は大体的に報道されており、キラキラネーム問題の“元祖”とも言われています。
ちなみにベビー用品の企画・販売を手掛ける「三起商行株式会社」が行ったアンケートでは、「お子さまの名前を決める際に意識したことや、気をつけたことを教えてください」との質問が。これに49.7%の人が「キラキラネームを避ける」と回答しており、全体の第3位になっていました。
キラキラネームを変更するには?
今回Twitterではキラキラネームの“改名”が話題になっていましたが、具体的にはどのようにすれば名前を変えられるのでしょうか。「裁判所」のWEBサイトによると、“正当な理由”によって戸籍の名を変更するには家庭裁判所の許可が必要。“正当な理由”については「名の変更をしないとその人の社会生活において支障を来す場合をいい、単なる個人的趣味、感情、信仰上の希望等のみでは足りない」と記載されています。
ちなみに15歳以上の場合、代理人は必要なく“名の変更をしようとする者”のみで申し立てが可能。確かにキラキラネームも親がつけてくれた名前であることに変わりはありませんが、それで生活に支障をきたすようなら一度相談してみてはいかがでしょうか。
<合わせて読みたい人気記事>
シワシワネーム・キラキラネーム…わが子につける「普通の名前」がもう分からない
文/河井奈津