すでに年功序列制度を廃止している企業も

日本型雇用がなくなった時の不安点として、他にも「今まで以上にゴマすりとコネで上に行く人が増えそう。能力がわかりにくい仕事だと、結局は上司が気に入った人を評価するんだろうし」「他人に雑務を押しつけて、元気で目立つ人の方が出世する会社になりそう」と“評価方法の不透明さ”を挙げる人も。制度が変わる場合、今よりも評価方法を明確にする必要があるかもしれませんね。

 

実際に年功序列型の評価制度を廃止している企業もあります。たとえば三菱商事株式会社は2019年度から、若手でも積極的に経営人材として登用する体制を発表。実力さえ伴えば、入社10年目の人材でも幹部ポストに抜てきする新人事制度を開始しました。

 

また「本当に実力主義社会になるなら、若い人の方がメリットは大きい。新卒も“安定のためにとりあえず大企業を目指す”のではなく、“実力を発揮できる会社”を探すようになるんじゃないかな」という意見も。年齢にかかわらずチャンスがある社会を、ポジティブに考えているようです。