海外ではより「太っていること」に慎重


太っていることへの言及は、外国だとより繊細な問題として捉えられている模様。フランスでは痩せすぎで健康被害に陥るモデルたちが問題視されています。これを受けて世界的なファッション企業「ケリング」と「LVMH」は、痩せすぎモデルの起用禁止を表明。世界のファッション業界に新しい風を呼び込みました。

 

そんな中でアメリカでは、アニメーション映画『レッド・シューズ&ザ・7ドワーフス(原題)』のポスターが物議を醸すことに。同ポスターには太った白雪姫と痩せた白雪姫が描かれており、「もしも白雪姫が美しくなかったら?」というコピーが添えられています。そのため「“太っている=美しくない”という内容は時代に合っていない」「これを見た子どもたちが誤った価値観を持ったらどうするの?」といった苦情が殺到。主演を務めたクロエ・グレース・モレッツさんも、そんな同映画のマーケティング方法を批判していました。

 

日本では未だにテレビ番組などでも“肥満イジり”を見かけますが、「太っている」ことへの言及にはもう少し慎重になるべきなのかもしれません。

 

文/河井奈津