2019.02.18
忘年会にランチ会、休日のイベントと人間関係を円滑にするための付き合いは何かと出費が掛かってしまうことが多くあります。こうした付き合いが重なってしまうとかなりの出費になってしまいます。
お金を掛けずにコミュニケーションを良くする方法はないものでしょうか?
そこで、お金を掛けずにコミュニケーションアップを図る方法についてリサーチしてみました。
◆忘年会やランチ会は必須イベント?
忘年会やランチ会などを行なうことは、人間関係を円滑にしてコミュニケーションをアップするのに欠くことの出来ないイベントのように思われています。
ですが、こうしたイベントがなければ人間関係を円滑にしてコミュニケーションを良くすることが出来ないというのは本当でしょうか?
あるアンケート調査結果によると、会社で行なわれる忘年会に44%以上の人が参加したくないと思っていることが公表されています。
中でも20代女性の50%、30代女性48%は参加したくないと思っているという結果になっています。その理由としては、「気を使わなければいけないので疲れる」、「会社の人たちと飲むより友だちと飲みたい」と言ったものがあげられています。
忘年会を社員同士の親睦を図って1年の労を労うことが目的で開催しているとしたら、開催側と参加者側との間でズレが生じてしまっていることになります。
日本では「飲みにケーション」という言葉があるように「飲み会」を行なうことでコミュニケーションを図ることが出来るという考えがありますが、こうした考え方自体見直す必要があるのかもしれません。
また、ある調査によると1980年代~2000年代初めに生まれた世代では、酔っ払いは恰好悪いと思っていることが分かりました。
お酒を飲むことを恰好良いと思っている人は1割で、およそ4割の人がお酒を飲むことに対して否定的という結果が発表されています。
また、およそ25%の人たちがお酒にお金を使うならその分、他のことにお金を使いたいと考えているようです。
これらのアンケート調査結果を見るとこれまで、コミュニケーションを円滑にするために必要だと思われていたことは、本当に参加者から望まれていることなのかどうか検討してみる余地がありそうです。
◆コミュニケーションを良くするのに必要なこと
それでは、コミュニケーションを良くするために必要なことは何なのでしょうか?その点について考えてみることにしましょう。
コミュニケーション能力をアップするというのは、「相手のことを良く理解して、自分のことも良く理解してもらうこと」なのだそうです。
このために必要なのは、お互いによく語り合うことなのではないでしょうか?忘年会やランチ会は確かに話をする機会を提供することは出来るかも知れませんが、必ずしもそうした会である必要はなさそうです。
コミュニケーションを良くするために効果的なのは、共通の何かがあることになります。
例えば共通の趣味がある人とは、自然によく話すようになって、アッという間に意気投合してしまうことも良くあります。
コミュニケーションを良くするためには、相手の興味や趣味を知ってそれを話題にすることが効果的です。これはコミュニケーション能力をアップするために欠くことの出来ない要素のひとつ「相手のことを良く理解する」ことに当てはまります。ですが、これだけでは一方通行のコミュニケーションになってしまいます。
ですので、今度は「自分のことも良く理解してもらう」ことが必要になって来ますが、相手の興味や趣味が分かればそれを糸口として、自分の興味や趣味を話して行くことで自分のことも理解してもらうことが出来るようになることでしょう。
こうした話をするのに、忘年会やランチ会は必ずしも必要ではありませんよね。公園のベンチに腰かけて話をすることも出来ます。
会社の同僚であればお昼休みやチョットしたコーヒーブレイクの時にでも話をすることが出来ます。
◆仕事を協力し合うことでもコミュニケーションアップが可能
会社の同僚であれば、仕事を協力し合うことでもコミュニケーションアップを図ることが出来ます。
コミュニケーションをアップするキッカケは「共通の何か」があれば可能です。ですので、会社は働く場所ですので、相手が何か困っているようであれば声をかけたり、忙しそうであれば何か手伝えることがないか聞いてみたりすることで「共通の何か」を作り出すことが出来ます。
些細なことでも手を貸すことで信頼関係も生まれコミュニケーションが良くなるのではないでしょうか?
普段仕事の上で協力し合うことが行なわれていなければ、忘年会などのイベントを行なってもコミュニケーションが良くなることはあまり期待出来そうにありません。
忘年会などの席で親しくなったように思っても、翌日、職場で合うとそれまでとあまり変わらない感じだったということも良くある話しではないでしょうか?
お金をかけずにコミュニケーションを良くする方法について考えて来ましたが、お互いに相手を理解して、自分のことも理解してもらいたいという気持ちがあることが大前提としてあります。
こうした気持ちがあって初めてコミュニケーションがスタートすることを忘れないようにしましょう。そしてそのことを良く理解した上で、「共通の何か」を探したリ、作る機会を設けることが重要なポイントになります。