2019.08.15
仕事自体は好きなのに、職場の人間関係が苦痛で仕方ない…そんな思いをしている働くママも多いのではないでしょうか。だからって我慢しているだけじゃ、何にも解決しない! 職場の環境改善に立ち上がった勇敢な働くママたち、その成功実例を聞きました。より良い職場環境作りのご参考に!
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■2歳児だと思えばどうってことない(玲子さん/38歳/商社勤務)
以前同じ部署だったA子、穏やかな性格が好きなんです。ところがどうやらいまの部署では、先輩からいじめられているようなんです。思いどおりにならないと機嫌が悪くなり「のろま扱い」するんだとか。
A子は着実に仕事をこなすので、多少時間はかかるほうなのかもしれませんが、のろまではありません。先輩が勝手に当り散らしてるだけなんだから気にしなければいいのに、A子はすべて鵜呑みにして悩んでいたんです。
そこで、A子に「先輩のことは2歳児だと思えば?」と言ってみました。うちの娘がイヤイヤ期のころは、歩きたくないときは車道のど真ん中に寝転んだり、靴を履かせようとしても怒って叩いてきたりと、わがままし放題だったんです。
それから「心に余裕がなくて自分のことで精いっぱいだから、感情的になったり人のせいにしたりするんだよ」とアドバイスしました。それを聞いたA子は、気がラクになったみたい。子育てしていると、ちょっとやそっとの理不尽には動じなくなるものですね。
■休憩時間の取り方改革(瑠璃さん/39歳/食品関係勤務)
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職場のお昼休憩は、12~13時のきっちり1時間なんですが…本当に苦痛でした。せっかく楽しくランチしてるのに、お局社員・Aさんは人の「悪口」しか言わないんです。すべての話がネガティブ方向なので、ずっとイヤでした。
この〝無駄な時間〟をどうにかしたいと思って「休憩時間の分割」を上司に提案。1時間を1回取るよりも、30分×2回で取るほうがいろいろと都合がいいと思ったんです。というのも私は外食はせず、ほとんどが持参したお弁当かテイクアウト。
食事の時間は30分あれば十分。後半の30分は保育園に提出する書類を書いたり、プライベートの調べものやLINEの連絡をしたりもできます。何よりも、お局社員と休憩時間をズラせるようになったのが大収穫!
しかもこの「休憩時間の分割」が社内に浸透したことで、お局社員から逃れたいと思っていた人にはとっても感謝されましたよ。あ、でも彼女だけは「誰も話す人がいなくてさびしいわ~」と嘆いていました(笑)。
■ママ社員の「助け合い」体制(真弓さん/40歳/食品関係)
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5年前、上司に妊娠報告したときのこと。第一声は祝福ではなく「つわりとかで休みそうなの? そのぶん周りの人の仕事が増えちゃうな~」だったんです。しかも「出産後も働きたいです」と意思を伝えたところ「え? ムリでしょ!」と一笑に付されました。
それまでうちの部署は「妊娠したら退職する」というのがあたりまえでしたが、私は諦めずに出産後半年で職場復帰したんです。最初は嫌味ばかり言われていましたが、親子向けの商品が開発されることになって「母親ならではの意見」が尊重され、少しずつですが「市民権」を得ていきました。
後輩の女性社員も、私を見て勇気を持ってくれたようで、いまでは4人もママ社員が。急に会社を休んでも周りの負担にならないよう、いままで1人でやっていた作業を2人1組のチーム体制にして共有し、急な発熱でも対応できるように。
ママ社員たちが、お互いにさ支え合えるような体制ができました。数年前では考えられなかった風景です。ママが活躍できる職場にできて、よかったと思います。
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ママならではのアイデアや精神的な強さは、職場のために役立つこともたくさんあるようです。意見を言わないでいるのはもったいないこと。ママだからこそ出せる改善案をたくさん見つけて、より良い職場にしていきましょう!
ライター:佐藤まゆみ
マスコミ系の会社に勤務。保育園の年長を筆頭に3人の子育てに奮闘するママ。外面はサバサバ&ハキハキだけど、内面は「モヤモヤの宝庫」!〝宝”の持ち腐れにならないよう、惜しみなく発信してきたいと思います!