2019.08.21
何事も頑張りすぎには気をつけたいもの。いくら頑張り屋でも必ず限界を迎えます。では自分の後輩が頑張りすぎているときには、どうアプローチすればいいのでしょうか? 今回は「頑張りすぎる後輩」へのフォロー方法を見ていきましょう。
無理をしすぎて潰れた後輩も…
無理をしすぎる後輩に悩む人は少なくありません。例えば入社3年目の男性は、1年間面倒を見てきた後輩に不安を募らせています。「休憩時間を全くとらず、さらには家に仕事を持ち帰ってる。顔色も悪く、体調不良なのは一目瞭然… なのに本人は元気に振る舞うので、『いつか潰れてしまうのではないか』と心配だ」と明かしました。
他にも、「中途採用の後輩が頑張りすぎで怖い。『頑張りすぎないようにね』と声をかけたら、『自分には後がないんで…』と言ってきます」「まだ入社して間もないのに遅くまで頑張ってる。何をしてるのか様子を見ると、ずっと仕事の勉強をしてた」「休日に何をしてるか聞いたら、『仕事のおさらいと反省』って返答が。休日くらいはゆっくりしてほしい」などの経験談が寄せられています。
最も悪いケースは頑張りすぎた結果、退職や体調不良を引き起こすこと。ネット上ではこのようなエピソードも寄せられており、「休み明けに突然職場に来なくなった。俺にできることはなかったのかな?」「後輩が体調を崩してしまって1週間の休養。しっかりマネジメントしていれば…」といった声が。
後輩への対応は「相談してくれるかどうか」にもよる?
「頑張りすぎる後輩をなんとかしたい」という人たちに向けて、対処法も続出しています。まず目を引いたのは「声かけが大切」という意見で、「ストレートに『頑張りすぎは良くない』と伝えてあげるべき」「後輩が潰れてしまうと、どんな影響があるのか教えたほうがいい」「頑張ってる自覚がない後輩には、とにかく『頑張りすぎなこと』を自覚させましょう」とのアドバイスが寄せられました。
声をかけることも重要なようですが、そもそも頑張らせすぎないように配慮したいところ。ネット上では、「必ず休憩をとらせてあげて。体を休めるだけでなく、心に余裕を持たせることにも繋がる」「“沈黙する・限界まで言わない・最後まで我慢”の『ちんげんさい』をさせないよう、後輩に徹底。真面目な人ほど限界まで我慢しちゃうので、うまく聞き出しましょう」「結局後輩が相談してくれるかどうかに懸かってる。面談を実施するか、普段からコミュニケーションをとって信頼関係を築いておくことが大切」といった声が。
後輩に「常識でしょ・当たり前でしょ」は禁句!
後輩を気遣う人が多く見られましたが、中には“NGワード”が引き金となって潰れてしまった後輩も少なくないようです。上司の心無いひと言によって、後輩の疲れはどっと増えてしまうかもしれません。養命酒製造株式会社が実施した、「東京で働くビジネスパーソンの疲れの実態」に関する調査結果を見ていきましょう。
同調査では“これまで上司に言われた言葉の中で、疲れが倍増したものは何か”をリサーチしています。1位は13.6%の人が答えた「常識でしょ・当たり前でしょ」という言葉。次いで2位には「そんなこともできないの?」との辛辣な言葉が12.6%を占め、3位は「前にも言ったよね?」「自分で考えてやれ&勝手にやるな」が同率(12.0%)でランクインしました。
また「根を詰めて仕事を乗り切ったあと、どっと疲れたり急に体調を崩したりすること」があるかどうかを、「頑張り屋タイプの人」と「頑張り屋タイプでない人」に対して質問。“頑張り屋タイプ”の51.8%が「ある」と答えたのに対し、“頑張り屋タイプではない人”は42.7%に留まりました。後輩が根を詰めすぎないよう、大切に見守っていきましょう!
文/古山翔