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「ママは無理しないで」配慮の形であらわれる〝職場の差別〟にママ社員の涙!!

仕事

2019.05.23

産休育休から復帰して「また昔のようにがんばるぞ!」と意気込んだのもつかの間…自分を取り巻く職場の環境が、一変していることに驚く「ママ社員」は少なくありません。以前は「社員」だったものが、復帰後は「ママ社員」というカテゴリーに分類され、思うように仕事ができなくなっているというのです。いまだに根強い「母親は家庭優先」という風潮と、「配慮」という形をとって姿を表す差別への「ママ社員」の苦悩をお聞きください。

 

■お子さんの事情が予想されます(早苗さん / 35/ 商品企画)

Thinking young woman.

iStock.com/metamorworks

うちの旦那は自宅でデザイナーの仕事をしています。保育園に通う子どもになにかあれば、旦那がすぐに駆けつけて対応。そのため私の復帰後、早退や欠勤は一度もありません。上司は、そのことを理解してくれていると思っていました。

でも、私が退社した後に「〇〇さんは、お子さんの事情で急な早退や欠勤が予想されます。役職に就くのは難しいかもしれませんね」と、話していたというのです。信じていた上司に裏切られた気持ちでいっぱいになりました。

産休前は責任あるポジションを任されて、リーダーとして難しい業務を成功させた実績もあるのに。実際でも後輩たちは、トラブルのたびに私に意見を求めてきます。でも、私は重要なプロジェクトには参加させてもらえず、役職もないただのご意見番。

いくら仕事をこなしても、これまで以上にやる気を示しても、上司にはまったく評価されません。

■母親なら夜は家にいるもの(律子さん/ 32/ マーケティング)

Men and women to be the toast with tavern

iStock.com/kuppa_rock

うちの会社には、ただの飲み会ではない「懇親会」があります。ほかの企業と交流を深めたり、新たな業務を委託される場となったり、今後の仕事を円滑にするための重要な場となっています。

私は入社以来、その「懇親会」には必ず出席し、情報を集めて企画に役立てていました。ところが、育休明けの初めての「懇親会」の日。家のことは旦那にお願いして出席する気満々だったのですが、当日確認するとなぜか「不参加」になっていたんです。

上司に「私、出席するつもりですが…」と直談判すると、「え!? だって家のことがあるでしょ?」と…「母親なら夜は家にいるのが当然」と言わんばかりの口調でした。

この「不参加」は、上司が親切心のつもりで勝手に決定したよう。子どもがいても、男性社員は出席するのが当たり前、女性は参加しないのが当たり前、と決めつけられてしまうのでしょうか。

■産休復帰後は「ママズ」でひとくくり(心さん/38/医療従事者)

close up soft focus on telephone devices at office desk for customer service support concept

iStock.com/Chainarong Prasertthai 

うちの部内は2つのチームに分けられ、各チームで業務内容や1日のスケジュールが細かく決められています。

Aチーム」は男性社員と、子どものいない女性社員で構成。責任や負担の大きい仕事を担っています。「Bチーム」は、主にママ社員とパートさんが所属。電話対応や事務作業など、マニュアル作業が中心となります。

たしかに「Bチーム」は、いつだれが休んでも問題ない編成で、ママにとって働きやすいのかもしれません。でも現状だと、資格の有無やこれまでの成果に関わらず、ママ社員は「Bチーム」に配属されるのです。

私も育休復帰後は「Bチーム」に配属。これまでのような主要業務にはまったく携わらせてもらえず、自分の勘や技術がにぶっていくのをひしひしと感じます。

上司に「もっと責任ある仕事がしたい」と訴えても、「〝ママズ(mamas)〟は無理しないで」と、ひとくくり。個人の能力は見てもらえません。ママというだけで、こんなに個性が無視されるのかと、やるせない思いです。

asian businesswomen working in office

iStock.com/itakayuki

社会全体が「女性にとって働きやすい環境」を目指す方向に舵を切っているのは確か。でも「ママ社員」をひとくくりにする偏見が、いまだに根強いのも事実です。働き方の形が多様になっているいま。復帰後のママ社員一人一人の意思が尊重され、それぞれの「どのように働きたいか」という希望が、実現できる環境になってほしいと思います。

 

ライター:矢島みさえ
心理カウンセラーとして勤務しながら、ライターとしても活動中。オタクな母と同じ道を歩まぬよう、2人の娘には、王道のアニメしか見せていなかったにも関わらず、長女は創作活動、次女はマイナー路線への道を歩み始めていることに、少し頭を悩ませています。

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