2019.05.16
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夫の兄弟姉妹が仲がいいのはいいことですが…ママたちの話を聞いていると「姉と弟」の組み合わせになると、ちょっと厄介なケースが多いのだそう。弟への愛が強すぎるブラコン小姑と、板挟みの夫と、その妻と。特に妻は「大事な弟を奪った女」的なポジションで、敵意をむき出しにされることが多いのだとか。本当にあった「怖すぎる小姑」のお話です。
■いつまでお誘いして来るの?(さおりさん/32歳/保育士)
夫には5歳上の姉がいて、学生の頃から二人で買い物やご飯に行くほど仲が良かったそうです。でも旦那は「おごってくれたから、ついて行っただけだよ」と言っていたので、(姉弟ってそんなもんなのかぁ)と深く考えていませんでした。
ところが結婚してからも頻繁に、義姉は「週末にご飯行かない?」「今晩、仕事のグチ聞いてよ」と旦那を誘いの電話をかけてくるんです。旦那はそのたびに「週末は家族で出かける」「晩ご飯を用意してくれてるから」と断っていました。
そんなある日、いつものように義姉から旦那に電話がかかってきました。すると突然、旦那から「お前に用があるんだって」とスマホを渡されたんです。なんだろうと思いながら電話に出ると、開口一番「弟を束縛するの、やめてくれない?」と。
しまいには「束縛がキツい女って嫌われますよ」と捨てゼリフまで。「束縛なんて一切してません! 断っているのは本人の意志です」と告げると、「あの子がそんなわけないでしょ!」と吐き捨てるように言って電話を切りました。いつまでも弟にベッタリの義姉、怖すぎます!
■あの子も変わっちゃった(きょうこさん/30歳/美容師)
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義姉と初めて会ったときから、なにか違和感を覚えていたんです。食事会で旦那の隣の席をキープした義姉は「私の弟をよろしくね」と、含みたっぷりに挨拶してきました。そして食事が始まると、旦那につきっきり。
「お醤油かけてあげるね」「エビの殻むいてあげるよ」と、まるで母親のように世話を焼いて…私は見て見ぬフリ。旦那も困ったように「そういうの、もういいから」と小声で伝えたり、すげない対応をしています。
それでも親密アピールする義姉と、さりげなく抵抗する旦那の攻防戦は、食事会の間じゅう繰り広げられていました。そして旦那がお手洗いで席を外したとき、義姉が耳を疑うような発言をしたんです。
いきなり「あーあ、あの子も変わっちゃった」とつぶやくので、「そうなんですか?」と聞き返したんです。すると義姉は「いやいや、あ・ん・たのせいでしょ!」とものすごい剣幕で声を荒げて睨みつけて。
普通の姉は弟のことを、そこまで面倒みたりしないでしょう!! あきれて物も言えませんでした。もう一緒に食事はしたくありません。
■この服誰が選んだの?!(じゅんさん/36歳/教師)
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普段から、旦那の服や小物は私が選ぶことが多いんです。小姑はそれが気に入らないらしく「なにその服!? 似合ってないわよ」「なんでコンタクトに変えたの? メガネのほうがよかったのに!」と、あれやこれやと文句ばかり言ってきます。
「俺が一目ぼれして買った服なんだ」と旦那が言うと「そうなの? よく見ると悪くないかもね」と意見を変え、「嫁がコンタクトにしたらって言うから」と言うと「やっぱり変よ! メガネに戻って!」とイチャモンをつけ続けるわかりやすさ。
小姑の怒りの矛先は、次第に旦那から私にうつってきて「弟の趣味に任せてあげなさいよ」「もうちょっとセンスのいいもの選んであげてよ」と言いたい放題なんです。そんなこと言ったって、旦那が私にアドバイスを求めて来るんだって。
「もういい歳なんだし、そろそろブラコンから卒業しなよ」。そう言いたくなる気持ちをぐっと抑えています。
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ブラコンの小姑たちからしたら、結婚しても弟は弟のまま。嫁の存在など眼中になく「いつまでも私のかわいい弟」という意識が抜けないようです。とはいえ、この先も長いおつきあいになる人物ですから、敵対するのは避けたいもの。ここはひとつ、義姉に「かわいい義妹」と認められるようがんばってみる?!
ライター:鈴本ちさこ
元ナンバー1キャバ嬢。会社経営者との結婚を機に引退し、自身の恋愛経験を書いてほしいと、依頼されたことをきっかけにライター活動を開始。某有名恋愛ライターのゴーストとしても活動している。ずれた金銭感覚で、ママ友ができないのが悩みの種。