2019.05.07
オウケイウェイヴ総研が、全国の会社員1000名を対象に「社内業務」に関する調査を実施。 時給で換算した時に、日本全体で1日当たりいくらが「調べものをする時間」に充てられるかが明らかになりました。
調べものに使われている時間は1日平均1.6時間!
働き方改革で「労働時間」について焦点があてられている中で、まず全回答者へ「1日のうち平均何時間、調べものをしますか?」と質問。「1~2時間未満」と回答した人の割合は69.2%で、第1位でした。「2時間以上」と答えた人は30.8%に留まり、平均すると「1日1.6時間調べものをしている」ことになります。
また「仕事中に調べものをする際に利用するもの・人」を調査すると、TOP3は「インターネット検索」(93.3%)、「職場の上司や同僚」(44.2%)、「社内にある新聞・書籍・雑誌など活字資料」(19.1%)という結果に。圧倒的に「インターネット検索」の割合が多く、上司や同僚に相談するよりも「ネット検索」を頼りにする人が多いとわかりました。
調べもののために「社内ツールの整備」を求めている人が多数
次に「仕事で調べものをしていて、時間を取られてしまっていると思いますか?」と聞きました。「思う(とても思う・やや思う)」と答えた人の割合は62.9%。
また「思う」と回答した人のうち、調べものに時間を取られることを「ストレスに感じている」と回答した人の割合は75.4%です。
「調べものに時間を取られている」と感じる理由を調査すると、57.6%の人が「新しい知識を多く必要とする業務のため」と回答。他には「知りたい情報が一箇所にまとまっていないため」(56.4%)、「知りたい情報がどこにあるか把握できていないため」(32.4%)などの意見がありました。環境が整備されていないことが原因で、「調べものに余計な時間を取られている」と考える人が多いようです。
「仕事中に調べものをする上で職場に望むこと」を尋ねたところ、TOP3は「社内ツール・システム関連の整備」(34.3%)、「社内の情報共有体制の整備」(34.0%)、「情報収集の時間」(24.3%)となりました。
平均1.6時間も調べものに使われている現状を、厚生労働省が算出した時給に換算すると日本全体で1日約1057億円が「調べもの」へ支払われていることに。生産性向上が急務となる中、ツール導入などで「調べもの」の時間を減らす工夫が必要になるかもしれません。
■調査概要
年齢:20~50代
地域:全国
属性:会社員(正社員)
回答者数:1000名
文/原田美咲