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参考にしたい!ママ起業家に学ぶポジティブ志向

仕事

2017.10.24

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小さな希望が大きく花を咲かせた! 今回はそんなママのお話です

「子供がいるから仕事をセーブしたい」「子供の手が離れてから自分の好きなことを思いきり楽しみたい」…等、こういう話題は結構子持ちママ達からよく聞く話です。でも反面「小さな子供がいるからこそ彼らの為にも夢を実現する!」というママもいらっしゃいます。

私の友人がまさにそう! 9月下旬に開店4周年を迎えるキッズカフェを経営している西室さんは、ポジティブ志向で、次々に自分の目標をかたちにしてきました。そこで今回、子どもをおんぶしながらカフェ起業した当時から現在までの歩みと、同じ働くママ、夢を持つママへの想いをお聞きしました。

 

カフェオーナーは複数のわらじを履きこなす4児の母!

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今回ご紹介するのは、おもちゃカフェ『ダットッチ』の園長(オーナー)の西室真希さん。西室さんは、「子供の浴衣の購入・着付けのアドバイス」にご協力頂いた、呉服店の若女将。そう、西室さんは「ある時は呉服店の若女将、ある時はおもちゃカフェの園長」のダブルワーキングをこなすパワフルなワーキングマザーなんです。私生活では、今年6月にご出産された赤ちゃんを含めた3男1女のママでもあります。(写真は西室さんと4人のお子様)

 西室さんが素晴らしいのは、子どもが増えても仕事をセーブせず、協力者を増やしながら次々と新しい形に発展させているところ。地元のお祭りや催事にも、積極的にボランティア等で協力しているので、老若男女問わず地元の皆さまから愛されている存在なのです。同じワーキングマザーとして学ぶべきことが多く、勇気づけられるときがたくさん!な西室さんの魅力をご紹介します。

「子どもが遊べて、ママがホッとできる場所を作りたい」そんな熱意が人を動かす

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西室さんが運営している「おもちゃカフェ『ダットッチ』」は、広くて可愛いプレイスペースのある、親子で遊んでくつろげるキッズカフェです。今でこそ、キッズスペース付きのカフェは増えてきましたが、開店当時は、この地元にはそういった場所がわずかしかありませんでした。

私が今でもよく覚えているのは、数年前、自宅でママ友たちととお茶会をしたとき、小さい子どもをを抱っこしながら西室さんが「市内には子供を連れてママがゆっくり食事を出来る場所が少なすぎる!あっても子供がのびのび遊べるほどの広さが無い。そういう場所を私が作ってみたい」と真剣な表情で話している姿。「確かにそういう場所が欲しいね、ぜひ実現して欲しい!」とみんなで大賛成したのですが、その後の西室さんの行動の速さは、もうレジェンドに近い程(笑)素晴らしいものでした。

西室さんは、さっそく地元八王子市にある「東京造形大学」でキッズデザインを研究している春日教授に相談しに行ったのだそう。春日教授と春日ゼミの学生たちが、西室さんの熱意と真摯な思いに共感して、店舗の内装デザインおよび遊具等、デザイン全般の制作を協力してくれることになったのです。さらに、西室さんは、「木のぬくもりを活かした空間にしたい」と、高尾のヒノキの木材を調達。「メニューも手軽に必要な栄養素が摂れ、体に優しい献立を提供したい」と信頼できる栄養士さんにメニュー作成を依頼。日中は、嫁ぎ先の呉服店で働きながら、休みの日や閉店後に協力してくれるみなさんと準備を進め、ついに2014年9月29日に「おもちゃカフェ『ダットッチ』」を開店させました。

驚くのが、協力者の方達のほとんどが「西室さんの熱意に動かされた」とおっしゃっていたこと。同時に「西室さんがそこまで頑張るなら私も手伝いたい…」と、一生懸命な姿に賛同して協力を申し出る人がどんどん増えていったそうです。それは、呉服店の常連のお客様達までもが「子どものめんどうはみてあげるから、少し休んできたら」と、優しく気遣ってくれるほど。肩書や権力などではなく、最後に決め手となるのは「その人個人の熱意と真摯な姿勢」という事に、改めて気づかされます。

頑張れるのは「孤立するママがひとりでも減り、ラクなってほしい」から

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今年6月にご三男を出産した西室さん。自営業の西室さんは、育児休暇どころか子ども3人が赤ちゃんの頃から、子どもと一緒に、呉服店とカフェの両方で働いていました。もちろん現在も、ご三男の世話をしながら、バリバリ仕事を両立しています。イクメンのご主人もそんな奥様を全面的にバックアップ。子育てと育児を明るく頑張る西室ファミリーは地元の子育て推進活動のポスターモデルに起用された事もありました。(写真が現在市内で掲載されているポスターです)

 

「毎日4人の子供相手に生活に追われてバタバタだけど、カフェ開店時には小さかった長男(6歳)、次男(5歳)は手が離れてきたし、長女(1歳)と三男(0歳)が加わったことで新たな視点が生まれ、いろんなアイデアがわくようになった」と、いつも前向きな西室さん。ママ子どもを取り巻く社会環境もだいぶ改善され、地元の街にもダットッチのようにキッズスペースを備えた飲食店も増えてきました。「喜ばしいことだけど、同時に競合店が増えたということなので大変です(笑)」。

今後は、定期的に開催している『ミニコンサート』『お菓子やクラフト等のワークショップ』『ひるねアート撮影会』などのワークショップだけでなく、呉服店の嫁として、日本の伝統や文化を子供達に伝えていくワークショップなど、このお店でしかできないことを考えていきたいと話します。「もうひとつ。転居してきたママや平日働いているママが気軽に交流できる場やイベントを提供したいと思っています。地元には起業しているママが多いので、連携して更に新しい分野へ踏み出していきたいですね」

ひとりよりふたり!「挑戦するママを全力でサポートしたい」

もともと、カフェを立ち上げた目的の一つに「自分は、家族やご近所や商店街の皆さん、お客様などまわりの人に恵まれ、助けられながら子育てが出来ている。でも、他所から引っ越してきたママ達はどうしても孤立しがち。何とか力になりたい」という思いがあったのだそう。常にママの気持ちに寄り添いながら、友だちや知り合いができるといいな、ちょっとでも毎日が楽しく、ラクになればいいな、と思いながら、さまざまな催しを開催したり、カフェという場を提供しています。

「だから、場所をお貸しするのにも、利益拡大だけが目的のオファーはお断りしています。新しい挑戦をしてみたい、というママの相談や申し出があれば、優先的に開講をサポートするようにしています」。

 例えば『自宅教室を開きたくても場所がない』というママのために、体験版のワークショップを開催する場所として、カフェを提供することも。ただ場所を貸すだけでなく、西岡さん自身が希望者の講座に参加したり、じっくり話し合いをしたうえで決め、やるとなったら自身の経験やアドバイスなど細やかなサポートも忘れません。「悩んだり、あきらめてしまってはもったいない。まずは一度やって感覚を掴んでみれば、次の道が見えてくるはず。そんなふうに少しでも夢を叶えるお手伝いをしていきたいです」

 

ママたちの挑戦を応援し続ける西室さんですが、もちろん、悩んだり、苦労したり、試行錯誤も繰り返して奮闘して、今があるのだと思います。西室さんは、長男を市の認可保育園にも、認証保育園にも入れることはできませんでした。そのため、幼稚園に入園するまでの間、長男をあやしつつ、次男をおんぶして、オープン間もないカフェの接客に奮闘していました。あるとき、呉服店関係のイベントを一緒にお手伝いしたときに「自分の実家に子供を預けてきたけど、別れ際に子供に泣きに泣かれて『自分は母親なのに、いったい何をやっているのだろう』と切なくなっちゃって…」と涙目で話していた姿を、私は今でもよく覚えています。

大変だったあの頃があるからこそ、常にママの気持ちに寄り添った対応ができるんですね。私はそんな彼女をとても尊敬していて、会いたくなるとついつい、カフェに足が向いてしまいます。おそらくカフェの常連のお客さんも、同じ思いじゃないかな、と思います。

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※写真左「ダットッチのスタッフさん達」中央「栄養バランスに配慮した優しい味のランチ」右「スタッフさんお手製のケーキ」

『子供がいるからできない』ではなく『子供がいるから頑張れる』

「私は『子供がいるから大変』『子供がいるから思うように行動できない』という考え方はネガティブで好きではありません。それでは、子供を持ったことがデメリットみたいに聞こえませんか? むしろ『子供がいるから頑張れる』というポジティブ志向の方が、仕事の発想やアイデアが浮かびます。今も、カフェも呉服店も子供の世話をしながら働いていますが、子供達と一緒に時間と空間を共有して働けるのは幸せだと思います」と西室さん。

そう思える背景には、西室さんのご家族の存在も大きいのではないかなと思います。ご家族は、彼女の強力なサポーター兼メンター。長男は、小さな頃から頑張るママを見て育ったので、忙しいときは弟や妹のめんどうを進んで引き受けてくれる、頼もしいお兄さんに成長しました。

「正直、カフェ経営のリタイアも考えたことがあるのですが(笑)、家族が『カフェを続けるための秘策』をいつも用意してくれるんです。だから今でも続けられている。本当に家族の応援はありがたいですね。それから、カフェの常連さんも“この店が好き、頑張って”と声援をかけてくれる。まわりに突き動かされて走らせて頂いている感じです。」

 

100%力を出せない…そんな経験もかけがえのない財産になる

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西室さんは、毎年「みんなのキャンバス」という親子向けのイベントを主催しています。

ワークショップやパフォーマンスなど、親子で楽しめるさまざまな催しを、市内のママたちと企画しています。もとはカフエで行っていたイベントが大好評で、どんどん参加者や協賛者が増え、パワーアップ。今では駅ビルや駅前広場などで開催する大きな親子イベントになりました。

今や西室さんは、地元の子育てママのロールモデル的存在。そんな西室さんに、起業や夢を目指すママへ、応援メッセージを頂きました。

 

「起業したい、こうなりたい、と、目指す自分の姿がちょっとでもあるのなら、まわりに何を言われようがとにかく進んでみるべきだと思います。ただし、子供がいると100%の自分の力は出せません。自分が咲ける・輝ける範囲で頑張ればいいと思うことが大事です。それに、どんな結果に転んでも、必死に頑張った経験や、その時培った人脈は自分のかけがえのない財産になりますから」

 私自身、子育てと仕事の両立に心が折れそうになった時は「西室さんは4人のお子様がいながらも常に前進している、自分は子供1人だけで何を甘ったれているんだ!」と自分を叱咤して、常に目標にしています。今、こうして仕事をしながら、CHANTOでWEBの記事をコツコツ書き続けられているのも、西室さんの影響があってこそ。

 

 もし、「いつかは〇〇の教室を開講したい」など夢を持っている方が、私みたいに、西室さんの言葉や行動に勇気や元気をもらって、半歩でも、一歩でも、前に踏み出してくれたら、うれしいです。

 

 

おもちゃカフェ『ダットッチ』

〒192-0046 東京都八王子市明神町2丁目14-12
TEL 042-657-3795

営業時間 :11時~16時(15時30分ラストオーダー)

(※定休日はありませんが、年末年始、お盆、臨時休業については公式サイトをご確認下さい)

公式サイト→http://dattochi.jp/

 

CHANTOママライター/外山ちえ子

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