■出産育児一時金はだれでも受けとれるの?手続きは?

高額なサポートが受けられる「出産育児一時金」の制度。皆さん利用したいと考えている方は多いですよね。しかし、利用できる対象者の条件や、手続きが必要となります。ここでは、どのような方が対象者となって、どんな手続きが必要なのかを見ていきます。 1.対象者 ・健康保険に加入している。


(※女性本人が健康保険に加入していることはもちろん、夫の健康保険に扶養家族として加入している場合も条件を満たします)


・妊娠期間が、4カ月を超えている。 2.必要な手続き 「出産育児一時金」の手続きは、以下の2種類あります。 ・「直接支払制度」、医療機関に申し込みをすることで、請求・受取はともに医療機関が行う。


・「受取代理制度」、出産前に健康保険期間に請求を本人が行い、受取は医療機関が行う。 どちらの制度も、出産費用より出産育児一時金が上回った場合は、差額が支給され、出産育児一時金より出産費用が上回った場合は、超過分を支払う必要があります。 直接支払制度が多く利用される中、医療機関によっては受取代理制度で手続きをする必要がある場合も。事前に、お世話になっている医療機関に確認しておいた方が良いでしょう。 3.出産後に申請を行うこともできる 出産育児一時金は、出産し一度自己負担をした後に、振り込みという方法で受け取ることもできます。その場合は、健康保険組合、またはお住まいの近くにある自治体(役所)で出産育児一時金の申請書をもらいましょう。 ご自身で記入する部分と、出生証明欄という医療機関に記入してもらう部分がありますので、医療機関へ記入の依頼をし、出産費用の領収書や合意書など、必要な書類を添付して申請を行います。


■まとめ

妊娠・出産は、通院の他にも生まれてくる赤ちゃんのために、ベビー用品を揃えるなど何かと費用がかかります。そこで、高額な出産費用のうち最大42万円の費用をサポートしてもらえるのは、とても助かる制度ということがわかりましたよね。 手続き方法も複数ありますが、相談や問い合わせをしたい場合、ご自身が働いているという方は、加入している健康保険組合や会社に確認し、国民健康保険に加入している場合は、お住まいの地域にある自治体(役所)へ確認するとよいでしょう。 申請を行わず出産育児一時金がもらえないということにならないためにも、早い段階から確認・準備をして出産に備えてくださいね。