iDeCoは3つの税制優遇が受けられるから魅力的!


iDeCoが注目されている理由としては、なんといっても①拠出時、②運用している間、③給付時という3つの税制優遇措置があるからです。それぞれの税制優遇について具体的に見ていきましょう。

 

①拠出時・・・拠出した金額が全額所得控除されます。 たとえば、月2万円、年間24万円拠出した場合、所得から24万円を引いた額に所得税がかかるということになります。年収400万円で所得税率5%の人であれば、所得税は12,000円、住民税は24,000円安くなります。これは無視できない金額です。

 

②運用している間・・・非課税で運用できます。 通常は投資で得た利益には20%程度の税金がかかります。しかし、iDeCoではNISAやつみたてNISAと同様、税金がかかりません。

 

③給付時・・・60歳を過ぎてお金を受け取る時に控除が受けられます。 iDeCoで形成した資産を受け取る方法は、「一括」と「分割」のいずれかを選択できます。(一部を一括で受け取り、残りを分割にする「ミックス」という受け取り方もあります) 一括で受け取る場合は「退職所得控除」が受けられます。ただし、会社から支給される退職金とiDeCoで受け取る金額の合計額によって、課税されてしまうこともあるので注意が必要です。 分割で受け取る場合は「公的年金等控除」を利用できます。こちらも、公的年金の支給額と合わせた金額がいくらになるかを考える必要があります。 「給付時の控除は、裏を返すと自分が積み立ててきたお金に対して課税される可能性があると考えることもできます。①や②の特徴で税を徴収されるタイミングを後ろにずらし資産を増大できる可能性を高める、もし最終的にものすごく増えていたとしても③の特徴で支払う税金を抑えられると捉えるといいかもしれません」

 

「一括と分割、人それぞれ有利な受け取り方法が異なるので、税理士に相談するのがおすすめです」と風呂内さん。日本税理士連合会には全国に窓口があり、無料相談を実施しています。また「ねんきん定期便」などで公的年金についても情報を集めて受け取り方の戦略を立てましょう。