keropons201901-4

 

「どんな受け方でも、全部よし!」っていう心の広さとか温かさが子どもたちにも伝わっているんでしょうね。ちなみにポンさんは双子のお母さんなんですよね。その経験も活動に生かされてたりしますか?

 

ポン:

そうですね。いまは中学生なんですけど、赤ちゃんの頃は赤ちゃん遊びとか家でやって面白いなって思ったものをコンサートでやったりしてました。でも、うちの子たちは踊るのはあまり好きじゃなくて。何曲かYoutubeにも出てもらったんですけど、ものすごいイヤイヤでしたね。家でもほとんど練習しないし、少し踊ってあとはただ立ってたりして。

 

ケロ:

何曲かやって、もうやめよう、これは向いてないってなったよね(笑)。親とは違う道を行くんでしょうね。

 

ポン:

私たちのコンサートに連れて行こうとしても「コンサート見に行くくらいなら2人で遊んでる」って言われちゃって。私は子どもの決断にはできるだけ寄り添おうと思っているので、「OK、じゃあ留守番でいいよ」って。やっぱり子どもは自分が生んだとはいえ別人なので、こっちの意向通りには絶対生きないですから。

 

ケロ:

だから、私たちは子どもをしつけたり、誘導するような歌は作らないんです。

 

ポン:

下心はね、ばれちゃうので。子どもたちを引っ張っていくんじゃなくて一緒に歩いていけたらいいなって。子どもの言ってることに耳を傾けたり、子どもがやってることを見たり。大人でも子どもでも一緒に生きているっていうのが基本にあるので、それが歌詞になっているって感じですかね。

 

子どもと同じ目線で楽しむ!それがケロポンズさんの人気の秘密なんですね。これからやりたいことなどはありますか?

 

ケロ:まずは、2019年で結成20周年を迎えるので、それに向けて色々CDを作ったり、楽しくコンサートしたり。あ、そうそう、8月4日に浅草公会堂(東京都台東区)で20周年記念コンサートをしますよ!

 

ポン:

周年コンサートってよく往年の曲をいっぱいやったりすると思うんですけど、そういうのじゃなくて、子どもたちと一緒に楽しめるようなコンサートをやりたいねって。まだ言ってるだけなんだけど、間に合うのかな(笑)。

 

いかがでしたか?次回は、子どもの“困った”シーン別、ケロポンズ流の対処法をご紹介します。

 

Profile|ケロポンズ


1999年結成、増田裕子(ケロ)と平田明子(ポン)からなるミュージック・ユニット。子ども向け音楽や振付の制作を手掛け、親子コンサートなどに年間100公演以上出演する。代表作「エビカニクス」は、保育園や幼稚園で人気の定番体操曲になっており、YouTube動画再生回数は4500万回を超える(2018年12月)。ほかにも保育士・幼稚園の先生を対象にした保育セミナーへの出演、楽曲・振付け提供、絵本の創作なども行い、作品数は1000を超える。NHK「おかあさんといっしょ」に楽曲提供、BS日テレ「それいけ!アンパンマンくらぶ」、テレビ東京系列「きんだーてれび」に出演中。http://kaeruchan.net/

取材・文/田川志乃 撮影:masacova!