妊婦さんへの感染に注意!「これって、りんご病?」と思ったらすべきこと|小児科医監修

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子どもの病気で「りんご病」というのは、

一度は耳にしたことがあるはずです。

その名前から、頰がりんごのように赤くなるのが症状……

と、なんとなく思っているママは多いかと思いますが

実際は、どんな病気なのでしょうか。

その原因は?対策は?

「りんご病」の病気の特徴について、

小児科医の保田典子先生に

分かりやすく解説してもらいました。

 

 

 

どんな症状?

「りんご病」の症状


りんごのように頬が真っ赤になり、手足に発疹が出るのが主な症状。その症状から「りんご病」と呼ばれていますが、正式には「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」という病気です。

頬の赤みは、「りんごのように赤い」や「手でたたかれたような」と表現されることが多くあります。赤くなっているところと通常の肌色の境界がはっきりしていて、赤みがとても強い紅斑であるのが特徴です。一方で手足の発疹は、「レース状」と呼ばれるうっすらとした発疹であるのが特徴です。

いずれも発疹が出る前に、微熱をはじめとした風邪の症状が出ます(全く発熱しない場合もあります)。風邪症状の1〜2週間後に頰が赤くなっていたら、りんご病の可能性があります。かゆみなどの症状がなければ特に何もする必要はなく、頰や手足の赤みが落ち着くのを待ちましょう。

 

 

何が原因なの?

「ウイルス」による感染症


ヒトパルボウイルスB19というウイルスによる感染です。接触による感染や、鼻水や咳、くしゃみなどの飛沫で感染します。

 

 

自宅での対策は?

ワクチンはなし。かゆみが出たら対策を


原因となるウイルスに対してのワクチンはありません。頬に発疹が出てりんご病と診断がつく頃には、風邪の症状は落ち着いていることも多くあります。

発疹がかゆみを伴うこともあるので、その場合は冷やしたり、処方されたかゆみ止めを塗ってあげることで緩和してあげましょう。                

 

赤ちゃんや妊婦さんが感染すると危険


りんご病と診断がつく頃には、感染力はかなり低くなっています。また、一度かかると免疫ができ、その後はかかることはないとされています。

ただし、この病気で一番注意したいのは、妊婦さんへの感染。妊娠初期にかかると胎児に異常がでたり流産したりする危険があります。妊婦さんにとって、流行時期は十分に注意が必要です。

 

 

いつ登園できる? 

熱が下がっていれば登園可能


頬が赤くなった時点では、すでに感染力はほぼありません。熱が下がっていれば、登園可能です。ただし、頬が真っ赤になりかゆみが強いときなどは子どもの体力も奪われやすいので、お休みしたほうがよいでしょう。

 

保田先生よりひとこと


りんご病は小学校入学前後に多い病気ですが、妊婦さんや赤ちゃんが感染すると重大な症状が出ることがあります。とくに妊娠初期に感染してしまうのが危険です。この時期は妊婦健診としては4週に1回ですが、近くで感染者が出た場合は速やかに受診をし、しっかりと経過を診てもらいましょう。

 

取材・文/松崎愛香  トップ画デザイン/山本めぐみ(el oso logos) イラスト/岡村優太

保田典子

医療法人財団アドベンチスト会 東京衛生病院・小児科医。日本小児科学会認定専門医。2男・1女の母。第1子の出産を機に、東京衛生病院小児科へ。自身も働くママであるという立場から、ママの気持ちによりそった診察で定評がある。現在はブログ「『ママ小児科医が実践している忙しくても家族の健康と発達を伸ばす子育て』や、公式LINEで自身の子育てや子どもの健康や発達についての見解を発信中。「育児はママだけでなく、みんなでするものです。不安があったらなんでも相談してくださいね」

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