小中学校へのスマホ解禁…賛否を決めるママの判断基準は何?

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vol.4 小中学校へのスマホ解禁

育児、仕事、家事、社会のこと、ママたちが普段気になっていることをCHANTOモニターに大調査!ママたちの「どうして?」を「なるほど!」に変える記事をお届けします。vol.4は学校へのスマホ持ち込みについてです。

 

2019年2月、大阪府教育庁が防犯・防災に備えて、府内の小中学校へのスマホ持ち込みを認めることを決めました。それを受け、文部科学省も携帯電話やスマホの持ち込みを原則禁止とした文科省通知を見直す検討を始めています。スマホは大人だけでなく子どもにも身近な存在になっており、総務省の2018年の調査では、2017年の小学生のスマホ所持率が約3割、中学生が約7割と今後もこの数値は増加することが見込まれます。学校への持ち込み緩和のニュースや、スマホと子どもたちの関係性についてママたちはどう思っているのか調査しました。

 

<ひとつ前の調査結果に戻る> 怒りに流されて後悔しない…ママたちが決める「子どもを叱る基準」

 

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スマホの学校への持ち込み…ママの賛否はほぼ半々


はじめに、小中学校へのスマホ持ち込みに関する賛否をアンケート調査。その結果、「賛成」が51%、「反対」は49%と賛否がほぼ半々に。スマホ持ち込みのニュースに際して、小学生高学年・中学生の保護者が回答したあるアンケートでは、約54%が持ち込み反対という結果が出ており、それと比べると若干ではありますが賛成派が多くなっています。

 それには働くママゆえの理由が関わっているようで、賛成派のママからは「核家族が増えて、共働きで不在にしがちな家庭には必要」「登下校中の事故や事件に巻き込まれてしまうなど護衛のために必要」といったコメントがありました。

 

一方反対派のママからは「いじめの原因になるのでは」「授業に集中できなさそう」などと心配の声が。

 

賛成が若干多かったものの、賛否が五分五分であったことを踏まえるとママたちも子どもにスマホをどう使わせていいのかまだ悩んでいる状況だと言えそうです。

 

ママたちの賛否を決める判断材料は…なに?


次に、スマホと子どもとの付き合い方を考える上で重要なメリットとデメリットをそれぞれあげてもらいました。

 

スマホを子どもに持たせるメリットとしては、1位「連絡がつきやすい」(55票)、2位「GPSで居場所がわかる」(19票)と合わせて、子どもの万が一の際に備えてという理由が大きいようです。学校の帰りはもちろん習い事や塾の帰りで遅くなる場合や災害時などにあるのは安心ですね。

 

3位は「調べ物に役に立つ」(13票)。地図や乗り継ぎの検索など日常的に役立つことのほか、興味がある分野を自分で検索することで自己学習につながるのではと期待するママからのコメントがありました。

 

その一方で心配なデメリットは、1位「犯罪に巻き込まれやすくなる」(23票)、2位「スマホ依存になる」(20票)、3位「交友関係でのトラブル」(16票)が挙げられています。親の目が届かないところでよくないことに巻き込まれてしまうことが大きなデメリットと言えそうです。

 

さらに、スマホ本体の価格、維持する通信費が高額であることもデメリットとして挙げられます。格安スマホや子ども向けのプランもありますが、メリットが金額に見合うものか考えることも重要なポイントとなりそうです。また、家庭によっては経済的にスマホを子供に持たせることが難しい場合もあると思います。そうした子供の学校の立場をどう考えるのか、という視点も議論をする上で忘れてはならないように思います。

 

各家庭でルール、ネット教育を考えてみよう


ただ、賛否があるとはいえ、今やスマホやタブレット、パソコンなどは子供にとっても身近な存在。「危ないから」という理由でやみくもにスマホを遠ざけるよりも、親子できちんとスマホやネットリテラシーを身につけることが必要な時代なのかもしれません。

有害なサイトを見られなくするフィルタリング設定やアプリなどの購入を制限できる設定をするなど、子どもを守る手立てを身につけておいて損はありません。各携帯会社のサイトなどで子どもとスマホの付き合い方について紹介しているところもありますので、そういったところで勉強するのもいいですね。

 

さらに各家庭で「夜◯時以降は親が預かる」「スマホは子ども部屋に持ち込まない」「SNSでのやりとりなどは親も見る」など子どもも納得できるルールを設定することが大切です。

また、「知らない人と連絡先を交換しない」「SNSに自分の写真、個人情報などをアップしない」など自分の身を守れるネットマナーを身につけさせることも意識しましょう。

 

きちんとした使い方を覚えれば、学習ツールや親子のコミュニケーションツールとして最大限の役割を発揮するスマホ。試行錯誤しながらそれぞれの家庭に適した付き合い方を身につけていけるといいですね。

 

取材・文/阿部祐子 イラスト/児島衣里

©️CHANTO調べ 調査期間:2019年3月13日〜20日 調査対象:CHANTOモニター84

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阿部祐子

出版社に勤務したのち渡米し、長男を出産。帰国後はフリーライターとしてWEBメディアを中心に執筆を行う2児のママ。CHANTO webでは主に育児、アート、ハンドメイドなどの記事を担当。ライター業とともに、がま口作家としても活動している。週末は趣味の建築巡りと街歩きに、夫と息子たちを連れ回している。