国際目標「SDGs」ママの認知度は15%…子供の未来に私たちは何ができる?

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vol.11 SDGs

育児、仕事、家事、社会のこと、ママたちが普段気になっていることをCHANTOモニターに大調査!ママたちの「どうして?」を「なるほど!」に変える記事をお届けします。vol.11は「SDGs」についてです。

 

最近、ネットやテレビなどで「SDGs」という言葉をよく見かけますが、何を指す言葉か知っていますか? 

 

「SDGs」とは「持続可能な開発目標」を意味する「Sustainable Development Goals」の頭文字をつなげたもので、2015年の国連サミットで採択された、2016年から2030年までの国際目標のこと。

 

飢餓や温暖化、ジェンダーの不平等など現在の世界が抱える問題を解消すべく、「貧困をなくそう」「平和と公正をすべての人に」など世界中で取り組むべき17の目標と、その目標を達成するための169の具体目標で構成されています。

 

なんだか難しそうですが…、実は私たちの身近なところにも深く関係しているんです。例えば「きかんしゃトーマス」もSDGsとコラボしており、新しいシリーズに「ジェンダー平等を実現しよう」「住み続けられるまちづくりを」などの目標がエピソードに盛り込まれています。

また、ユニクロも服の素材を自然環境に配慮したものに切り替えたり、エネルギー使用量を削減するなどの取り組みを行っています。このように国だけでなく多くの企業や団体がSDGsに取り組んでいます。CHANTO WEBのSDGsとは?子どもに正しく説明できますか?」でも、SDGsの成り立ちや17の目標について詳しく説明されていますので、こちらも読んでみてくださいね。

 

現在、世界中にさまざまな課題が山積みですが、子どもや孫の世代によりよい社会、環境を受け継ぎたいですよね。そこで今回はSDGsについてママたちと考えました。

 

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「知らない」が85%。ママのSDGsの認知度はまだまだ低い

最初にSDGsの認知度について調べました。

「SDGsについて知っていますか?」という質問に、「知らない」と答えた人が85%、「知っている」と答えた人が15%という結果に。

知ったきっかけとしては雑誌やテレビでみたという人のほか、「子どもが授業の一環として学習した」「仕事で関連した業務に取り組んでいる」など、自分たちの暮らしにSDGsの活動が関わりはじめていることも伺えました。

2030年に向け、取り組みが広まるにつれ、今後さらに認知度は高まっていきそうです。

 

次に「17の目標の中で、今の日本に必要だと思うものはなんですか?」という問いで、3つまで選んでもらいました。

 

1位になったのは「質の高い教育をみんなに」(39票)。続いて2位「すべての人に健康と福祉を」(36票)、3位「働きがいも経済成長も」(31票)と、働き盛りの育児世代らしい回答が3位までを占めました。

 

1位「質の高い教育をみんなに」では、全ての子どもが男女関係なく初等教育や中等教育を無償で受けられるようにすることや手頃な価格で質の高い職業教育、大学を含む高等教育への平等に進めるようにすることが具体目標として挙げられています。

日本では家庭の収入により望んだ進路に進めないケースや大学卒業後も奨学金の返済に苦しむケースも多く、こうした事案にママたちが憂慮しているのが結果に現れているのかもしれません。

 

2位の「すべての人に健康と福祉を」では、妊産婦の死亡率・新生児の死亡率の削減、道路交通事故の削減などが挙げられており、あらゆる年齢の人の健康を守られることが目標とされています。

 

3位に選ばれた「働きがいも経済成長も」では、各国の状況に応じた経済成長の持続や若者や女性の労働条件の改善が目標に含まれています。日本でも女性の社会進出はまだまだ課題も多く、日本経済が変化していくことが切に望まれます。

 

世界の課題を共に考えて、子どもの視野を広げよう


次に「17の目標のうち、自身の生活の中でどんなことなら取り入れられそうですか?」と聞きました。

 

最も多かったのは、目標のひとつ「つかう責任、つくる責任」に関連し、ゴミや買い物への意識を変えたいという意見でした。

 

「無駄なものを買わず、大切に使うことを心がけたい。意識的にプラスチック製品を避けるようにすることやゴミの分別をしてリサイクルに回す事などもすぐに出来ることだと思う」

「日々の買い物で、責任を持って自分の使うもの、食べるものを選択しゴミを増やさない生活をしたい」

 

本当に必要なものだけを買うようにすれば、無駄なゴミも増えません。ゴミが減れば焼却処分する際に排出される温室効果ガスが減り地球温暖化への対策にもなります。リサイクルを心がける、レジ袋をもらわない、不要なものを他の人に譲るなど自分の生活スタイルに合った方法でゴミの減量を目指したいですね。

 

そして、次に多かったのは「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」という目標に関連しエネルギーについての行動を見直したいという人でした。「基本的なことですが、電気や水などの資源を必要以上に使わない」、「エアコンの使用をセーブする」など節電・節水を意識したいというコメントが集まっています。

 

また「子どもに対して、人種や民族などで人を差別することがないように伝える」「物を大切にすることを始め、人間は自然に生かされてるんだということを子どもたちに伝えていきたい」と、様々な問題について子どもと一緒に考えて行動したいというママも多くいました。

 

幼い頃から世界が抱える問題について知ることは、子どもの視野を広げることに繋がります。「こんな問題で苦しんでいる人がいる」と思うことは思いやりの気持ちや立場や環境の違いを想像する力を育てるいいきっかけになります。ニュースなどから話し合う機会を持つといいですね。

 

地球規模で考えると規模が大きすぎて何をしたらいいのかわからない…と悩んでしまう人もいると思いますが、子どもたちや地域の人たち、職場などみんなで取り組んでいくことが小さくても確実な一歩となります。地球を次の世代に受け継ぐためにまずは我々が日常的にできることから取り組んでいきましょう。

 

取材・文/阿部祐子 イラスト/児島衣里

©️CHANTO調べ 調査期間:2019年5月15日〜23日 調査対象:CHANTOモニター106
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阿部祐子

出版社に勤務したのち渡米し、長男を出産。帰国後はフリーライターとしてWEBメディアを中心に執筆を行う2児のママ。CHANTO webでは主に育児、アート、ハンドメイドなどの記事を担当。ライター業とともに、がま口作家としても活動している。週末は趣味の建築巡りと街歩きに、夫と息子たちを連れ回している。

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