父親が園の役員に立候補!73%の母親が賛成も、直面する課題とは?

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vol.10 父親の保護者会参加 

育児、仕事、家事、社会のこと、ママたちが普段気になっていることをCHANTOモニターに大調査!ママたちの「どうして?」を「なるほど!」に変える記事をお届けします。vol.10は「父親の保護者会参加」についてです。

 

先日、ある男性が子どもの幼稚園の役員に立候補したら園側から断られたという投稿がSNSで話題になりました。園側は男性の役員は前例がないことや保護者会が母親中心であることを理由に断ったそうで、この対応に「父親も母親も親なんだし、父親でも問題ない」「父親はダメって性差別なのでは?」と疑問視する声が寄せられています。

 

共働き家庭が増えたことで、パパと園との関わり方は変化しつつあります。そこで、今回は父親の保護者会への参加についてCHANTOモニターのみなさんと考えました。

 

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7割のママが「問題なし」、しかし課題も多い…


まず最初に話題となった男性が保護者会役員になることへの是非について「保育園の役員などに男性が参加することに不都合を感じますか?」と聞きました。

その結果、ママたちの回答は「何の不都合もない」が73%。SNSで注目を集めたケースは幼稚園でしたが、保育園だと父親と母親の仕事の調整がつきやすい方が役員になる場合が多く男性役員も珍しくないようです。

 

しかし、さらに回答を見ていくと、23%が「問題はないがやりづらさがあると思う」、2%が「女性だけが望ましい」と答えており、パパが保護者会運営に携わることに課題を感じているママも存在することがわかります。では、具体的にどこに問題があるのでしょうか?

 

親として子どもの環境に関わるのは当たり前


ママたちが課題に思う点は、大きく2つあると考えられます。

まず1つ目は「男性は育児を理由に仕事を抜けにくい」という点です。

 

モニターのみなさんに「保育園の送迎は誰が担当していますか?」と聞いたところ、「送り迎えどちらも妻」が55%という結果になっており、「発熱などの緊急時のお迎えはどちらが行きますか?」という回答については「妻」69%という結果でした。

 

「送りを夫、迎えが妻」が26%と父親が朝の送りを担当している家庭もありましたが、お迎えは主に母親側の担当となっています。

 

そこには、「仕事は男性、育児は女性」という昔から続く役割意識のほか、会社の仕組みや同僚との関係性で、仕事を定時に上がりづらいなどの理由が。こうした事情を鑑みて、父親が役員になっても園の活動に参加できないのではとママや園が憂慮する状況になっているようです。

 

そして、2つ目は保護者会の組織が昔からの流れでママ主体の女性社会となっていること。「ママたちの中に男性が加わるとやりづらい」「昔から役員はママだけだから…」という声が母親側や園からあがったという例も実際に存在しています。

 

しかし「家事も子育ても夫婦共に」が当たり前の昨今で、参加意欲がそがれるような状況は納得がいかないですよね。性別関係なく親として、我が子が過ごしている教育現場に参加したいという気持ちは自然なこと。事実、アンケートでも75%ものママが賛成と回答していることを考えると、古い慣習を引き継いでしまっているのであれば、見直す機会なのかもしれません。

 

今後、働き方改革によっては、パパの方が園の運営に参加しやすいという家庭が増えることも予想されます。性別関わらず、我が子の教育環境に当たり前のように関われる社会にしていきたいですね。

 

取材・文/阿部祐子 イラスト/児島衣里

©️CHANTO調べ 調査期間:2019年5月15日〜23日 調査対象:CHANTOモニター106
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阿部祐子

出版社に勤務したのち渡米し、長男を出産。帰国後はフリーライターとしてWEBメディアを中心に執筆を行う2児のママ。CHANTO webでは主に育児、アート、ハンドメイドなどの記事を担当。ライター業とともに、がま口作家としても活動している。週末は趣味の建築巡りと街歩きに、夫と息子たちを連れ回している。