1600kmも歩く必要はないけれど

ふとした瞬間に過去の失敗を思い出すことってありますよね? 「もっとこうしておけばよかった」なんて、僕も日々、小さな反省と後悔を重ねています。でも、そんな反省や後悔をしっかり受け止めて考えている暇はなく、日々は続いていきます。 この映画の主人公は1600㎞を歩き続けることで自分の過去と向き合います。その時に思い出される過去が壮絶すぎて「わかる!」とか「共感できる!」とは思いませんが、その時間があるのはちょっと羨ましいと思いました。きっと、ひとりの時間が恐ろしく少ないママさんたちもそう感じるのではないでしょうか。

 

わたしに会うまでの1600キロ
(C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved. ▲携帯も見ない、人ごみをかき分けたりしない、のんびりとした道をゆったり景色を見ながら散歩する時間、ちょっと憧れませんか。

 

長年にわたる後悔を受け止めるには1600㎞ぐらい必要なのかも知れませんが、日々の小さな反省や後悔を受け止め、消化するには1駅分ぐらいでも大丈夫かも知れません。この映画が素晴らしいのは「歩きたくなる」ことだと僕は思っています。何か嫌なことがあった時、少し一人で考え事をしたい時、一駅だけ歩いてみるのは良いリフレッシュになるかも知れません。 そして、乗り越えないといけない辛い出来事があっても、一歩ずつ進んでいくしかない。毎日が人生の積み重ねである事をじんわり教えてくれる素敵な映画です! きっとご覧になった翌日、歩きたくなっていますよ。

 

息子・晴太朗くん
▲僕が小さな反省や後悔を重ねている間にも、息子・晴太朗はたくさん食べて、大きくなっている。

[DVD Info]
『わたしに会うまでの1600キロ』

わたしに会うまでの1600キロ
監督:ジャン=マルク・ヴァレ/キャスト:リース・ウィザースプーン、ローラ・ダーン/価格:Blu-ray発売中 1905円+税/発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン (C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.